今回は青森県の南部、桜の名所であり戦国時代の南部氏居城「三戸城跡」があることでも有名な三戸町が舞台。ここで町の憩いの場として人々から愛されている喫茶店「さんのへ 川の驛」を共同で営む西国日出子さん(66歳)、久慈英子さん(69歳)、梅田悦子さん(63歳)、釜澤妙子さん(68歳)が主人公。
4人の「しゃべり場を作りたい」「町を元気にしたい」という思いと、元々「川の驛」を自身の創作の場として作った町の発明工夫家、故・村上ハツさんの思いが結びつき2005年、町を元気にするしゃべり場として喫茶店「さんのへ 川の驛」をオープン。4人のパワフルな行動力で、町の若者に刺激を与えたり、この町発信の特産品を作るための手作り味噌の仕込みも始まったりと、町を元気にする様々な活動をご紹介します。
「川の驛」のランチタイムは、ご近所さんから観光客まで、幅広い方々がやってきます。人気の秘密は料理がおいしいだけではなく、「おかず足りてる?」「ご飯のお替りは?」など4人のお母さんの言葉が飛び交う様子。まるで自宅でお昼ご飯を食べているかのような居心地よさです。そして喫茶としてだけでなく、村上ハツさんの作品が見られる資料館としても楽しめます。
閉店間際、町の特産を作りたいと人が集まってきました。試作品の試食会です。試作品を持ってきたのは、割烹を営み新メニューの開発に熱心な本庄孝浩さん、りんごの加工品を開発しているリンゴ農家の太山勇さん、にんにく生産農家の吉田広史さん(32歳)。皆さん、4人のパワフル母さんの厳しいジャッジにもめげず、町に元気をという共通の思いで、日々試行錯誤をしているようです。
地域活性化のためにと、2009年12月NPO法人「地域資源発掘会議おっほの会」を設立した西国日出子さんたち4人。
そしてこの日、三戸の活性化を目指すワークショップを開催。三戸にあるものを一つ一つキーワードとして出し、ディスカッションを通じて特産品の再発掘、新しい資源発掘を目指すというもの。この日は三戸高校の生徒さんも参加してくれました。
「町を元気にしたい」という言葉だけでは誰も耳を傾けてはくれない。まずは自分たちから!」そんな思いで、この町の特産品になればと味噌作りを始めたのが3年前。味噌作りに使う大豆や麹は自分たちで作った自家製というこだわりよう。今年も400キロの味噌を作るために、喫茶店営業前の朝からがんばるパワフルな4人。