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【2月20日放送】
楽園の住人
如月の参 神奈川県鎌倉
~家族で育む 夢とうふ~

舞台は歴史ある町、古都・鎌倉です。そんな町にあるユニークなとうふ屋さん「豆寿」。店内には駄菓子が並び、毎日近所の子供たちで一杯!そんなお店を始めた主人公は、髙橋剛さん(40歳)と尚子さん(38歳)ご夫婦。
かつて、肝臓を患い辛い日々を送っていた剛さん。手術によって体調が改善されると、社会福祉法人で働き始めました。そこで出会ったのが尚子さん。障害を持つ方にとうふ作りを指導していましたが「自分の味のとうふを作りたい、店を持ちたい」という夢がありました。ならば二人で、その夢を叶えようと早期退職。2005年に尚子さんの地元鎌倉で「豆寿」を開店し、お二人は結婚しました。
駄菓子を置くようにしたのは地域の憩いの場にもしたいという思いから。現在、2人の子供を抱えるご夫婦。尚子さんにとうふ作りを教わった剛さんがとうふ職人、尚子さんは店番と子育てと、役割を分担して頑張っています。お二人が目指すは、地元に愛されるお店。さらに、鎌倉ならではのとうふを作るという新たな夢に向かって突き進んでいます!

国産の大豆とにがりを使った豆寿のおとうふ。特徴は濃い豆乳から作られるしっかりとした大豆の味です。特に絹とうふはふわりとした柔らかさを出すようこだわっています。「これを食べたら他のものは食べられない!」なんて常連さんもいるんですよ。

午前3時半、剛さん担当の、とうふの仕込みが始まります。
肝心なのは、出来立ての豆乳に「にがり」を打つ作業。決まった温度で素早く打たないと、とうふの固さが変わってしまうんです。なんとこの日、表面がざらついた豆腐が出来上がってしまい、師匠である尚子さんからキツーい一言が。
でも、真摯に受け止める剛さん。日々、精進です!

お店の大半に、駄菓子が置かれている「豆寿」。学校が終わる頃になると駄菓子目当ての子供で一杯になります。尚子さんは子供達と楽しく笑ったり、時には真剣に怒ったりも。地域みんなが集う場所を作りたいという思いに加え、“地域のうるさいおばちゃんになりたい”という尚子さん。ここでお店をやるからには地域の一員としての役割を果たしたいと思っているんです。

家計を支えるため、鎌倉中を回ってとうふの配達もしている剛さん。配達先は個人宅から観光客が訪れるレストランまで様々です。オープンした頃に剛さんが一軒一軒開拓して回り、やがて口コミで広まって今や配達先は50件以上。その一つに長女、咲弥ちゃんが通う保育園も。剛さんが作ったとうふが使われた給食を、咲弥ちゃんもお友達も美味しそうに食べていました。お父さん、頑張ってます!!

“鎌倉の材料だけでおとうふを作りたい”それが夫婦の夢。今は実際、おとうふを固めるのに欠かせない「にがり」は鎌倉産。鎌倉で唯一塩を製造している五十嵐さんから分けて頂いているんです。相模湾の海水を煮込み時間をかけて「鎌倉の塩」を作る五十嵐さんは、定年退職後に塩職人になった先輩。“何事も手を抜いちゃいかん”そんな五十嵐さんの言葉に、気を締めなおす剛さんです。

地元で昔から作られてきた「田の畦(たのくろ)豆」。“この大豆を鎌倉の地で育て、とうふを作りたい”それが髙橋さんご夫婦の夢。そんな思いを聞き、尚子さんの小学校時代の恩師・齋藤先生が畑を紹介してくれました。しかし、お店をしながら畑作業をどうするかが夫婦の課題。すると先生は、畑作業を手伝ってくれる地元の方々も紹介してくれたんです。皆さんの力を借り、ご夫婦の夢が動き出しました!

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TEL:0467-24-8815
営業時間:午前10時30分~午後6時30分
定休日:毎月第1・第3月曜日
(祝日の場合は月曜営業、
火曜休業)


CHA-CAライス980円
豆腐ハンバーグプレート1000円
※ランチタイムはスープ・ドリンク付

Café CHA-CA

鎌倉散策の際にはこちらのカフェへ。
テラスもある広い店内、メニューも豊富でゆったりくつろげます。
お勧めは「豆寿」のとうふを使った「CHA-CAライス」と「とうふハンバーグプレート。」
ランチタイムにはスープとドリンクもついてお得です。
主人公・剛さんのパパ友達、店長の田嶋さんが描くラテ・アートも、目を楽しませてくれますよ。

TEL:0467-32-1324
営業時間(問合せ時間):
午前10時~午後6時
定休日:日曜・祝日


きぬ豆富 270円
もめん豆富 300円
油揚げ 100円
野菜がんも(3枚) 300円
豆乳たこ揚げ(6個) 360円

豆寿

主人公・髙橋さんご夫婦が営む、こだわりのとうふ屋「豆寿」。
国産大豆の美味しさが詰まったお豆腐はもちろん、油揚げやがんも、豆乳たこ揚げなどお惣菜もバラエティー豊か。
ただし、製造数が少ないため売り切れの際はご容赦ください。

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