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【1月23日放送】
楽園の住人
睦月の参 千葉県印旛郡酒々井町
〜夢を広げる男の編み物〜

「編み物は女性がするもの」というイメージをお持ちの方、多いんじゃないでしょうか!?
実は、編み物は、産業革命前までは漁師や海軍の軍人など男性が行っていたものなんです。
そんな編み物の虜になった内藤泰弘さん(66歳)と妻の正江さん(67歳)が今回の主人公。
出版関係のデザイナーだった泰弘さんが編み物を始めたのは63歳の時。編み物好きだった亡き母の姿を思い出し、愛用していたカウチンセーターのほころびを直したことがきっかけでした。あっという間に夢中になり、今では編み物ライフを楽しむ泰弘さん。60歳を過ぎてから出会った編み物が、豊かな日々をもたらしてくれました。これからも素敵な作品と素晴らしい人生を編み上げていってください!

独学で編み物を始めた泰弘さんの作品は、自由な発想で作られオリジナリティーに溢れています。使う毛糸も市販のカウチン糸を自分仕様に縒り直すなど、独自の方法にこだわる泰弘さん。同じ色でも色の幅を広げたいと毛糸を自分自身で染めています。泰弘さん曰く編み物の魅力は「うまく表現出来た時の喜び」なんだそうです。

毎週日曜日に行われる酒々井町名物朝市に出掛けたご夫婦。お2人が着ているのはもちろん泰弘さんの手編みのセーターです。特に泰弘さんが着ている松の絵が描かれたセーターは注目の的。「私じゃなくて主人が編んでいるの」という正江さんの言葉に驚く皆さん。泰弘さん、まんざらでもない様子でクルッとターンして作品をアピールです。

編み物のほかに60歳を過ぎてから始めたのが料理。成田空港で働く正江さんに代わり、腕をふるいます。得意料理は故郷の味、茶巾寿司。手際よく料理する姿は主夫の鑑です。毎週月曜日には自宅に遊びに来るお孫さんに料理を教えている泰弘さん。出来上がったピザをおいしそうに食べるお孫さんの姿に笑顔がこぼれます。

泰弘さんの月1回の楽しみが東京・市ヶ谷で開かれる「ニットカフェ」という集い。料理や飲み物を頂きながら、編み物やおしゃべりを楽しむ場所なんです。集まっている方の年齢はバラバラ、男性の姿も珍しくありません。男性参加者最年長の中野さん曰く「泰弘さんはみんなのアイドル」編み物が同じ趣味を持つたくさんの仲間と出会わせてくれました。

日本美術史に残る尾形乾山の描いた花籠図をモチーフに作った新作ショール。可憐な花々と躍動感ある籠を、毛糸を針で差し込んでゆくパンチャーという技法で見事に表現しました。同じ場所を何千回、何万回と刺し、一針一針思いを込めて完成させたショール。編み物に没頭できるのは正江さんのおかげと感謝の気持ちを込め、プレゼントしました。正江さん、良くお似合いです!

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TEL:043-496-1001
営業時間:
午前10時〜午後5時 
月曜定休 

純米大吟醸 
720ml 1365円

飯沼本家

「井戸から突然酒が湧いて出た」という伝説に由来して町名がつけられた酒々井町。
そんな町で300年の歴史を誇るのが蔵元飯沼本家です。試飲しながら自分好みのお酒を見つけてみては・・・
そして、お酒の味はもちろん、その歴史を物語る建物も一見の価値ありです。

毎月第3水曜 午後6時〜

TEL:03-5261-5089
(日本ヴォーグ社)

ニットカフェ

泰弘さんも参加している「ニットカフェ」は東京・市ヶ谷のイタリアンレストランで、毎月第3水曜日の午後6時から開かれています。毛糸と道具を持参すれば予約なしで、どなたでも参加できるんです。
お茶をしながら・・・食事をしながら・・・
皆さんと楽しい編み物の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか!?

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