舞台は、世界遺産・熊野川が流れる自然豊かな町三重県紀宝町。この町で生まれ育った裏木國弘さん(65歳)と妻の明代さん(58歳)が主人公です。小さな頃から熊野川を遊び場にしていたという國弘さんは、25歳の時地元の製紙会社に就職。明代さんと結婚し、二人の男の子に恵まれました。しかし32歳のとき、大阪への転勤が決まり故郷を離れることに。次第に大阪での都会暮らしに慣れていったものの、國弘さんの心の中にはいつも、熊野川が流れる故郷の景色がありました。「定年後は故郷に帰る!」そう心に決め、がむしゃらに働くこと32年。2004年、ついに定年退職を向かえ、紀宝町への移住を果たしました。熊野川を眺めていると心が落ち着くという國弘さん。愛する故郷での暮らし、これからも楽しんでくださいね!
「好きなことをしたいときにするのが一番!」という國弘さん。近所に住む鮎釣り名人・尾崎のおいちゃんと二人で、モクズガニを獲ったり、野菜を作ったりと、毎日楽しんでいます。中でもお気に入りは、川で遊ぶこと!憧れだった川舟も手に入れて、落ち鮎釣り漁にも挑戦してます。大人になった今も、國弘さんにとって熊野川は最高の遊び場なんです!
明代さんも、國弘さんに負けじと紀宝町での暮らしを満喫しています。この日は勤めている介護施設の仕事仲間とお好み焼きパーティーを開催!孫の話や旅行の計画、それから旦那さんの愚痴(!)まで飛び出して、大盛り上がりです。最初は大阪での暮らしにも未練があったという明代さん。でも、今ではこの町は、明代さんにとって故郷のように大好きな場所になりました。
こちらは明代さんの母・鈴枝さん。三重県紀和町で一人暮らしをしています。御年87歳、漬物作りが得意な元気いっぱいのおばあちゃん!とはいえ娘の明代さんとしては、一人暮らしはやっぱり心配なんです。同じ県内に越してから頻繁に顔を出せるようになり、明代さんはホッと一安心。鈴枝さんも喜んでくれています。ちなみに、國弘さんは鈴枝さんの漬物が大好物。しょっちゅう漬物を食べることが出来て、國弘さんも大喜びしているんだとか。
この日、國弘さんは明代さんを熊野川観光に誘いました。熊野川で舟に乗るのは初めてという明代さん。実は舟が苦手なんですが、尾崎のおいちゃんが船頭をしてくれるのならと川下りに初挑戦することに!船から見る熊野川を明代さんも気に入ってくれたようです。國弘さんも、大好きな熊野川の景色を明代さんに見せてあげられたことを、とっても喜んでいました!