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【10月24日放送】
楽園の住人
神無月の四 高知県宿毛市沖の島
~一本釣り漁師 のんびり島暮らし~

今回の舞台は、高知県宿毛市沖の島。趣味が高じて一本釣り漁師になった新田政司さん(51歳)と妻の智子さん(56歳)が主人公です。
橋梁会社に勤務していた政司さん、趣味の釣りで訪れた沖の島にすっかり魅了され、定年後は島で漁師になろうと考えるまでになりました。支援制度を受けられるのは50歳までと知り、当初の予定より早く49歳で早期退職。沖の島に移住し1年間の修業を経て、2008年に一本釣り漁師として独り立ちしました。
師匠や仲間、島の人たちとの温かいふれ合いの中、憧れだった島暮らしを満喫している新田さんご夫婦。これからも素敵な島暮らし、楽しんでください!

沖の島は周囲20キロ、人口約250人の小さな島。ご夫婦が暮らす弘瀬地区は平地が少なく、強風対策として家が石垣に囲まれています。岸壁に建ち並ぶ家々をつなぐ石段が弘瀬地区のメインストリート。腰掛けて涼んだり、ご近所さんとおしゃべりしたり、島の人々の団らんの場所です。沖の島ではのんびりゆったりとした時間が流れています。

漁は早朝5時から夕方4時まで。狙うは深さ500メートル付近に生息するキンメダイです。胴つき仕掛けにスルメイカをつけて行う一本釣りスタイル。潮の流れを読み、船を魚のいるポイントに移動させるのが難しいんです。この日はキンメダイ10匹をゲット!魚屋のない弘瀬地区では政司さんの釣った魚が重宝されています。島の皆さんに喜んでもらえ、政司さんもやる気が出ます!

政司さんの20年来の友人・新田寛之さんも支援制度を利用して島で漁師になった1人です。政司さんと同じ師匠のもと、船が見つかるまで目下修業中!単身島暮らしの寛之さんは新田さんご夫婦と夕飯を食べることもしばしば。沖の島に魅せられた者同士、話が弾みます!

智子さんは島唯一の小中学校の給食センターで働いています。現在、児童生徒数は4人。かつては島内に小学校が3校、中学校が2校ありましたが、子供の数も減少し閉校してしまいました。沖の島には高校がないため、いずれは島を出て行く子供達。そんな子供達を「どこに行っても笑顔ならば大丈夫」と智子さんは温かく見守っています。

政司さんと寛之さんの師匠・川渕正さん。今日は寛之さんの船が見つかったため、川渕さんのお宅で前祝いです。もうすぐ独り立ちを控える寛之さんに「もう師匠と弟子の間柄は終わり」と一言。でもとても嬉しそうな師匠。厳しくも優しい海の男です。政司さん、寛之さん、師匠の期待を受け更に頑張っていきましょうね!

沖の島に移住して2年、新田さんご夫婦には新しい夢があります。それは借家住まいを卒業し、自分たちの家を手に入れること。候補地は10年以上空き家だったため、雑草や雑木だらけです。でも政司さんの頭の中には「ここにはテラス、あそこには畑」と構想が出来上がっています。完成したら新しいテラスで、海を眺めながら、おいしいお酒を飲む!その日が楽しみですね!!

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TEL:0880-63-1118(宿毛市企画課)
問い合わせ時間:
午前8時30分~
午後5時30分(平日のみ)

宿毛市営定期船

沖の島に行きたい方は、宿毛市片島港からの市営定期船でどうぞ。
島の人々の暮らしにも欠かせない定期船は1日2便の運行です。
船上からの景色を眺めながら、沖の島までおよそ1時間の船旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

TEL:0880-63-1119
問い合わせ時間:
午前8時30分~
午後5時30分(平日のみ)

宿毛市商工観光課

石段と石垣の島、沖の島をもっと知りたい方は宿毛市商工観光課にお問い合わせを。足摺宇和海国立公園に指定されている海は透明度抜群です。
熱帯魚をはじめ1000種類もの魚が生息し、磯釣りや船釣り、マリンスポーツが1年中楽しめます。
海を眺めながらゆったりのんびりした時間を過ごせますよ。

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