愛知県幡豆町が今回の舞台。木曽馬三頭を飼育し「吉良の赤馬牧場」を営む河井弘康さん(62歳)と、妻の裕子さん(63歳)が主人公です。
21年前、偶然木曽馬と触れ合ったことで、馬を飼いたいと思うようになった弘康さん。定年を迎えると馬を飼う準備を始め、家族や親戚の協力を得て、今年4月に牧場をオープン。一人でも馬を好きになってもらえれば嬉しいという弘康さんと裕子さん。これからも、牧場を支えてくれる皆さんと力を合わせ、木曽馬の楽園を守っていってください。応援しています!
胴が大きく、脚が短く、首が短く、顔が大きい、どこか愛嬌のある木曽馬は、性格もおとなしいため古くから農耕馬として人々と共に暮らしてきました。こちらの牧場にいるのは9歳のオス・のんびり屋のたけちゃんと6歳のメス・美人のきくちゃん。そして5歳のやんちゃなイケメン・はるちゃんの3頭です。
牧場を営む弘康さんの一日は、朝六時の餌やりからはじまります。馬は寝る以外のほとんどの時間を、食べながら過ごします。大好きな干し草をもりもり食べる、たけちゃんときくちゃん。弘康さんは木曽馬たちの餌やりを終えた後、木曽馬たちを眺めながら飲むコーヒータイムがとても幸せだとおっしゃいます。
たけちゃん、きくちゃんが干し草を食べるなか、はるちゃんはまだお休み中。臆病な馬たちも、信頼している弘康さんの前ではこんな無防備な姿を見せてくれます。木曽馬たちを我が子の様に可愛がってきた、弘康さんならではの成果です。安心して木曽馬が暮らせる空間は、河井さんご夫婦や馬好きの仲間たちによって守られています。
弘康さんと裕子さんが牧場をはじめる頃からの目標だった、外乗。馬場から外へ出て散策する乗馬のことです。牧場の外は馬にとって刺激の強いものが多いため、少しずつ木曽馬を外の環境に馴らして行きます。その成果が実って、お客さまが外乗を楽しめる日が早く来ると良いですね。
この日、牧場を支え木曽馬を愛する仲間たちが集まって、バーベキューパーティーが行われました。弘康さんと裕子さんは家族や親戚、また木曽馬を通して知り合った常連さんと、賑やかな時を楽しみました。そして河井さんご夫婦には、地元の方々にもっと牧場を活用して貰いたいという新たな夢ができました。木曽馬と共にこれからも、ご夫婦は頑張ります。