愛知県設楽町が今回の舞台。米粉のお菓子を作る工房「富楽里」を営む金田牧子さん(61歳)と、お米作りをする夫の里二さん(61歳)が主人公。
12年前、偶然雑誌で米粉を使ったレシピを目にした事で米粉菓子の勉強を始めた牧子さん。今年の3月に里二さんのお米を使って米粉菓子を作る、菓子工房「富楽里」をオープン。大勢の人に里二さんのお米の美味しさを知ってもらいたいという牧子さん。これからも、夫婦で仲良く力を合わせ、美味しい米粉菓子作り、がんばってください。応援しています!
不定期ながら主に週末、牧子さんが丹精込めて作った米粉菓子が並ぶ「アグリステーションなぐら」。毎日でも出して欲しいと言われるほどの人気ですが、牧子さんの納得がいかない焼き上がりだと、商品として並びません。そんな米粉菓子へのこだわりが、人気の秘密かもしれません。
牧子さんが作る米粉菓子の美味しさの秘訣は、里二さんの作ったお米からできる、米粉にあります。家の前の田んぼで作られるお米は、日々里二さんが状態を確認し、丹精こめて育てたもの。愛情いっぱい注がれた里二さんのお米は、牧子さんの手によってお米本来の甘味が口の中で広がる、美味しい米粉菓子に変身します。
米粉のパン作りで重要なのは、生地の練り具合。練りすぎても練りが足らなくても、うまく発酵しません。パン作りが練りの工程に入ると、牧子さんも自然と真剣な眼差しになります。生地の加減は手で覚えなければならないと言う牧子さん。美味しい米粉パンを作るために、慎重に練り上げます。
牧子さんが作ってみたいと考えていた、新作パンが完成しました。自宅の畑で収穫したカボチャを使った「カボチャぱん」。そして設楽町特産の、エゴマを炒って擂ったモノを練りこんだ「えごまぱん」の二種類です。その焼きあがりには、牧子さんと里二さんも満足の様子。この日「富楽里」の米粉菓子に新しく二種類のパンが加わりました。