京都府綾部市で「阿奈呂具ファーム」と名づけた畑で野菜を作る、新米農家の主人公・小松広士さん(62歳)と妻の晴美さん(59歳)。
広士さんは銀行を定年退職し再就職後、綾部市に農地付きの土地を買い週末農業を楽しんでいました。やがて野菜作りの楽しさにはまっていき、生涯の仕事として農業をしたいと思い始めます。
そこで仕事を退職し、晴美さんと綾部市に移住。今年1月に農家デビューを果たしました。
現在、晴美さんの希望で宇治市の自宅を残し、週末には宇治でも野菜の販売をしています。晴美さんのサポートはもちろん、温かい綾部の仲間に宇治の家族・・・、皆に支えられながら多品目の野菜作りを楽しむ広士さん。
これからもおいしい野菜、作り続けて下さいね!
「阿奈呂具ファーム」ではトマト・ナス・ズッキーニなどなど沢山の種類の野菜を育てています。これは広士さんが「お客さんのニーズに合わせて少しずつ、多くの種類を作りたい」と考えているから。広士さんは毎年1つ新しい品種にチャレンジしようと決めていて、今年は丸いズッキーニに挑戦。黄色いものを「ゴールディー」と呼ぶそうです。目にも楽しいと、お客さんにも好評なんですよ。
広士さんの師匠・姫野さん。10年前に大阪から綾部市に移住し就農した農業の先輩です。トラブルが発生すると、広士さんは必ずと言っていいほど姫野さんに助けを求め、その度に親身になってアドバイスをしてくれるんです。姫野さんもまた、様々な品種の野菜を作り、今年は鮮やかな黄色いトマトや紫色のパプリカなどにチャレンジ。お互いに刺激をもらいあっているそうですよ。
ある日、ご夫婦は上林川の川原へ。そこで始まっていたのは大宴会!これは「むさくさ会」といって、地元の人と都市部の方々が交流し移住推進を目的に作られた会なんです。ちなみに「むさくさしとる」とは関西弁でいう「ぼちぼちでんなー」と同じ意味だそうで、ゆっくり交流しましょうとの思いが込められているそうです。今回初参加だった晴美さんも、地元の皆さんと仲良くなれました!
宇治市にマイホームがある小松さんご夫婦。晴美さんは宇治のお友達との友情も大事にしたいと、週末には宇治に戻ることを条件に移住をOKしたんです。そんな時、晴美さんはお友達とおしゃべりを楽しみ、広士さんはというと・・・。長男・良輔さんが営む接骨院に行くのが恒例行事。良輔さんは、頑張りすぎて少々体を痛めている広士さんを心配しながらも心から応援してくれているんです。
小松さんご夫婦は「綾部で作った野菜はこんなにおいしい!」と、宇治市の皆さんにもアピールしたいと考えています。
そこで一肌脱いだのが長女の都さんと夫の勝利さん。宇治市でカフェを営むお二人が、週末に店先を提供してくれることになりました。小松さんご夫婦はこれから週末にカフェ前で野菜の無人販売をスタート!「阿奈呂具ファーム」がどんどん広がっていきます。