東京都日野市が今回の舞台。郷土玩具を飾り、定食スタイルでもてなす「茶処ほっと屋」を始めた齋藤隆雄さん(66歳)と妻の順子さん(67歳)が主人公です。娘の誕生祝いに頂いたのがきっかけで郷土玩具に興味を持ち、収集が趣味となった隆雄さん。集めた数は1500点に上り、沢山の人に見てもらいたいと自宅の離れを改装。順子さんに食事を出してもらい、去年7月に夫婦一緒にスタートしました。のんびりゆったりが身上の齋藤さんご夫婦、これからもお二人のペースでお店を続けていってください!
週三日、昼のみの営業で完全予約制の「茶処ほっと屋」。隆雄さんの集めた郷土玩具がところせましと飾られ、お客様の目を楽しませてくれます。この日のお客様は、月に一度は予約をしてくれるという常連さんです。齋藤さんご夫婦と店内のあたたかい雰囲気は何度でも訪れたくなるほど、ホッとできる空間です。
「茶処ほっと屋」のランチは、順子さんが作るチェリーご飯などのユニークな家庭料理です。他にも、カブのスープやトマトのサラダなど旬の食材をふんだんに使います。もともと郷土玩具を見ていただく為に始めたお店ですが、今ではランチが目的で来るお客様の方が多いと大好評です。
自由な夜の時間を使って数ある趣味の中から、隆雄さんはスケッチ、隣に座る順子さんはお店に飾る小物作りです。「趣味に没頭している時が、生きていることを一番実感できる」と言う齋藤さんご夫婦。昼はお店に夜は趣味、これがご夫婦にとっては、充実した生活をおくるための、とても大切なバランスです。
この日、ほっと屋では順子さんお手製の料理が用意され、齋藤さんご夫婦のお友達や息子夫婦が集まり宴会が行われました。郷土玩具を集めるきっかけとなった、誕生祝いを送ってくれた親友達と昔を懐かしみ、息子夫婦とはこれからについて話し合いました。人形たちが見守る中、楽しい宴は続きます。
休日を使って齋藤さんご夫婦は、趣味仲間の森田一郎さんを訪ねました。郷土玩具を自宅に飾り、隆雄さんがまだ手に入れていない人形を多くお持ちです。隆雄さんと順子さんは、これから手に入れたいと考えている人形を、森田さんに見せて貰いました。実物を手にし、齋藤さんご夫婦は人形への想いを強くしました。
月の替わったこの日、店では人形の飾り替えがありました。何度でも「茶処ほっと屋」を楽しんでいただきたいという齋藤さんご夫婦の想いから、5月は男の子の人形をメインに飾っていましたが、6月1日からは女の子の人形をメインとした飾りつけになります。
これからはこの人形たちが、齋藤さんご夫婦と一緒にお客様を楽しませてくれます。