今回の舞台は、山梨県山梨市。「再生古民家」を手に入れ、現在完全移住に向けて準備中の中川淳一さん(61歳)と和子さん(61歳)が主人公です。東京で鉄道会社に勤めていた淳一さんと、保育士をしていた和子さんは、1975年に結婚。夫婦共働きで忙しい日々を送りながら、一男一女を育て上げました。そんなお二人は、数年前『人生の楽園』で見た「再生古民家」に興味を持ち、定年後は古民家で暮らしたいと思うようになりました。そして3年前、山梨県内で築100年の古民家を見つけ山梨市牧丘町に移築し、夢を実現したのです。今はまだ、さいたま市の自宅と山梨市の古民家を往復する週末移住、目指すは完全移住です!
昔ながらの日本家屋に、新たな建材を加えてリフォームした古民家を、「再生古民家」と呼びます。そんな再生古民家に魅せられた中川さんご夫婦のお家がこちら。梁の大部分はそのままに、土壁と漆喰で室内を塗り直しました。天井の梁を眺めながら、ごろんと床に寝転がるのが、ご夫婦の最高のリラックスタイムなんだそう。
現在、さいたま市の自宅と山梨市の古民家を行ったり来たりの生活を送っている中川さんご夫婦。山梨の古民家も恋しいですが、埼玉にも楽しみがあります。それが1年前から始めた弓道。初段取得の審査を間近に控え、真剣に稽古中。今は道場の弓を借りていますが、審査に合格したら自分の弓を購入する予定です。ちなみに、山梨でも弓道を続けられるようにと、もう道場を見つけてあるそうです。
山梨には、中川さんご夫婦の到着を心待ちにしてくれている人が。それがこちら、お隣で農業を営む水上眞澄さん。今年から家庭菜園を始めたお二人に畑仕事をレクチャーしてくれたり、ご近所さんと知り合うために一緒に散歩に出かけてくれたりと、何かと中川さんご夫婦を気にかけてくれる心強い存在です。お陰で作物はすくすく育ち、ご近所のお友だちも着々と増えています!
この日は、中川さんご自慢の居酒屋風囲炉裏にお友達が大集合!実は皆さん、中川さんと同じく古民家に魅せられ、再生古民家を手に入れた方々なんです。和子さんが腕を振るった料理を食べながら、古民家について皆さん熱〜く語り合います。熱くなりすぎて、古民家談義は深夜まで続いたそうです。
週末、お隣の水上さんのお宅に大勢の人が集まりました。水上さんの息子さんが始めた、週末農業を楽しむ人のための「農業実践スクール」の受講生の方たちです。中川さんご夫婦は第二の人生を送る先輩として今日はスタッフで参加。お昼ごはんの時は、お餅をついたりと大活躍!そして古民家の良さを知ってもらおうと、中川家の見学会も実施しました。古民家の良さを伝え、引き継いでいきたい。それが中川さんご夫婦の願いなんです。