今回は福岡県柳川市が舞台。川下りの船頭になった中川覚さん(59歳)と妻の真理子さん(59歳)が主人公です。高校卒業後、父親と同じ地元の信用金庫に就職した覚さん。しかし54歳の時、他の銀行との合併をきっかけに、幼い頃から憧れていた、川下りの船頭になろうと早期退職。
反対する真理子さんを説得し、2006年3月に船頭デビューを果しました。55歳で幼い頃からの夢を叶えた覚さん。これからも故郷・柳川で人生を謳歌してください!
川下りのコースは凡そ4km、1時間かけてゆっくりと下ります。船を操りながら、掘割沿いの名所を案内する覚さん。因みに語り口など案内の方法は自己流。中でも川下りの途中で歌う「柳川舟唄」は覚さんの十八番。勿論、お客さんにも好評です。
仕事がら休みは平日が多い覚さん。逆に真理子さんは平日が仕事。なかなか一緒に休みを取ることが出来ませんが、一緒の休みには、温泉に出掛けたり、近所を散歩したりと、できるだけ一緒に過ごします。この日は、「御花」をデートしました。
船頭仲間とご近所さんを交え、月見舟で掘割に繰り出した覚さん。子供の頃から泳いだり、釣りをしたり、掘割が遊び場だった面々。「昔のような清らかな掘割に戻したい、定年後は掘割の掃除をしよう」柳川で生まれ育った船頭さんたちの熱い語りが、掘割に響いていました。
博多のホテルから川上り結婚式を依頼され、その船頭として覚さんが選ばれました。縁起をかついで川下りでは無く、結婚式は川を上るんだそうです。いつもの観光船下りとは違い、覚さんかなり緊張していました。