今回は潮風香る神奈川県平塚市が舞台。小さい頃から慣れ親しんだ湘南の味を街の名産品にしようと、燻製作りに励む杉岡巖さん(65歳)と敦子さん(62歳)が主人公です。
生まれも育ちも平塚の巖さんは、大学卒業後、映像制作会社に就職。忙しい仕事の合間に趣味として始めたのが燻製作りでした。趣味の延長で作った、たたみいわし燻製が、コンクールで「湘南ひらつか推奨品」に選ばれたのをきっかけに、本格的に燻製作りの道に進んだ巖さん。2005年に燻製工房「湘南いぶし」をオープンしました。地元平塚の魅力を伝えたいと頑張っている杉岡さんご夫婦。これからもおいしい燻製を作っていってください!
燻製は一つ一つ丁寧に手作業で作られるため時間もかかります。製作工程の中で重要なのが、燻す温度の管理!季節や素材によって燻す時間も変わります。香りの高い桜のチップを火にかけると、巖さんはずっと燻製機につきっきり。工房を始めた当初は温度管理に失敗して全て捨ててしまったことも・・・。下拵えではアジの骨を抜いたり、豆腐を定規で測って切ったり。細かい作業を経ておいしい燻製が出来上がります。
巖さんの自慢の一品が「たたみいわし燻製」。ヨット仲間の勧めで、地元の名産品コンクールに応募したところ、湘南ひらつかの推奨品に選ばれました。「自分のアイデアで作ったオリジナル燻製が、お金を出して買ってもらえるレベルとは考えてもいなかった」と巖さんも感慨深げ。たたみいわし燻製が巖さんの人生を変えたといっても過言ではありません。
ご近所にあるお肉屋さん「鳥仲商店」には巖さんの燻製専用の陳列棚があります。平塚名物を作ろうと頑張っている巖さんを応援してくれています。巖さんの燻製目当てでくるお客さんもいるのですが、手作りのため「品切れ」のことも多いとか・・・。巖さん、頑張って燻製作ってくださいね!
地元、平塚の小学生のために燻製作り体験教室の先生を頼まれた巖さん。初めて作る燻製に子供たちも興味津々です。出来上がったみんなで作った燻製をおいしく完食してはくれたものの、「普通の味と変わらない」というきつい一言も。それには巖さんと敦子さんも苦笑い。でも地元の子供たちに、故郷の味を伝えられたことが何よりの収穫です。