富山県砺波市で、小さな和雑貨の店を営む山中健二さん(62歳)と幸子さん(62歳)が主人公。以前お二人は熊本で暮らしていました。健二さんは市役所勤務、幸子さんは高校教師として共働きの忙しい日々を送る中、定年後は和雑貨の店でもしながらのんびりしたいと考えるように。そして思い浮かんだのが、幸子さんの故郷・富山ののどかな風景。「散居村」の景色と夢のお店のイメージがピッタリと重なったのです。そして一昨年、夫婦揃って定年を迎えたのを機に、「散居村」に移住し、去年10月お二人の夢が詰まった「ギャラリー楽人」を開店しました。のんびりスローライフ、楽しんでくださいね!
碁盤の上に碁石を撒き散らしたように、田んぼの中に家々が点在する「散居村」。砺波平野は清流・庄川が流れる水の豊かな扇状地。どこでも水を引くことが容易だったため、このような集落が形成されたといわれています。それぞれの家がほどよい距離をとる「散居村」。ゆったりとした美しいこの景色に、山中さんご夫婦はすっかり魅せられてしまったのだそうです。
「アズマダチ」と呼ばれる伝統建築を、模して作られた山中さんのご自宅。玄関を入ってすぐのスペースが和雑貨の店「ギャラリー楽人」です。店に並ぶのは、手作りの人形やトンボ玉、骨董雑貨に洋服など。お客様にはお茶と楽しいおしゃべりのサービスまで付いてきます!ちなみにお店の名前には「気楽に人生を過ごそう」という思いが込められているんです。
金沢で開かれた骨董競り市にやってきた健二さん。お店を始める前に古物商の資格を取得したのですが、競りはまだまだビギナー。そのためちょっと緊張気味。でも、骨董の先輩・三角さんからアドバイスを頂いて、朱塗りの器を見事落札しました!この器、実は幸子さんの手作り人形をのせるためのもの。幸子さんにも喜んでもらえて、大満足の健二さんでした。
幸子さんが作った「裂き織り」のバッグに、留め具としてトンボ玉を依頼された健二さん。一人作業場にこもって一生懸命作った作品をついにお披露目する時がやってきました!完成したのは綺麗な赤いトンボ玉。生地の色にもマッチして、幸子さんも大喜びです。早速お店に飾られた夫婦合作のバッグ。お二人とも大満足の出来だったようです。