今回の舞台は愛媛県西条市。趣味の竹細工作りを満喫する日々を送る寺岡正夫さん(62歳)と妻の淳子さん(55歳)が主人公です。高校の教師だった正夫さんは、定年を迎える前「生徒という目に見えない宝物を得たが、今度は目に見える宝物が欲しい」と、愛媛県の伝統工芸である竹細工を習い定年後、趣味三昧の日々を送っています。
今では淳子さんも手伝っており、ご夫婦の生きがいになりました。これからも人々の心を温かくするような竹細工を作っていって下さい。応援しています。
ご夫婦が心を込めて作った竹細工作品「ランプシェード」。「ランプシェード」を作るのに要する時間は3〜4日。正夫さんが心を込めて竹を編みあげ、淳子さんが和紙を丁寧に張った夫婦合作です。温かく、ほっとする明かりに心癒されます。
この日、寺岡さんご夫婦は西条市から南西に100qの愛媛県西予市にある、電力会社の古民家ギャラリーにて個展を開きました。実はご夫婦にとって初めての個展。お客さんの反応は・・・
「心に伝わってくる明かり」と大好評。寺岡さんご夫婦も大満足の個展でした。
こちらは松山市に住む竹細工の師匠でこの道40年の愛媛伝統工芸士・倉橋澄夫さんです。教師時代は週末ごとに車で1時間かけて習いに行っていた正夫さん。今回は新しい編み方を習うため師匠のお宅に伺いました。早く習得しようと正夫さん真剣です。
「竹細工の工房と作品を展示できる古民家ギャラリーが欲しい!」そんな夢を抱いていた正夫さんに、近所に住む桐野さんが「よかったら、使っていないウチの実家を見てみるかい?」と声をかけてくれました。築100年の古民家は正夫さんのイメージにピッタリ。一歩、夢に近づきました。