主人公は、宮崎県宮崎市で木工専用の貸し工房を営む魚本雅彦さん(48歳)と道子さん(47歳)ご夫婦。元々書店に勤めていた雅彦さんは、不況のあおりで従業員の肩たたきをする担当に…。気持ちが落ち込んだそんな時、ストレス解消にと始めた趣味が木工でした。会社の経営悪化により退職後、何をしようか悩んだ雅彦さん。趣味で集めた木工の道具を使って貸し工房をしようと思いつきました。そして2000年、オープンしたのが「トンテンカン」。ここの特徴は、実際に木工をするのはお客さんという点。お客さんが欲しい家具やおもちゃなどを形にするため、キット作りと作業の手助けをするのが魚本さんご夫婦の仕事です。これからもお客さんの夢を実現するお手伝い、がんばっていってくださいね!
ご夫婦が住む宮崎県宮崎市は年間気温18度、温暖な気候。市内にはパームツリーが立ち並んでいます。そんな宮崎市の観光スポットで有名なのはこちら。その形状から“鬼の洗濯板”と呼ばれる天然記念物で、青島から南の海岸線沿いに見られます。干潮時には岩の上を歩くこともできるんですよ。
トンテンカンは木工初体験の方でも気軽に作品を作れるのが魅力。まずは雅彦さんがお客さんと作りたい物の打ち合わせ後、木の板からキットを作ってくれます。お客さんはやすりがけ、組み立てなど完成まで自分でするのです。雅彦さんと道子さんが最後まで手助けしてくれるので、お客さんは安心して木工ができるってわけなのです。
この日、小畑さん一家が間もなく小学生になるお嬢さんのために学習机を作りにやってきました。木工は初体験というご一家、慣れない作業におっかなびっくり。それでも制作期間たったの2日で世界に一つだけの学習机が完成!とってもかわいい学習机にお嬢さんは大満足。その笑顔こそ、魚本さんご夫婦にとって一番嬉しいものなのです。
トンテンカンを支えてくれている方をご紹介します。毎朝開店前に工房の掃除をしてくれているこの方は雅彦さんのお母さん・亮子さんです。魚本さんご夫婦が店を始めた当初は、店に行列ができている夢を見るほど心配したそうです。ありがたい存在です。
常連の谷口さんが恋人を連れてやってきました。実は間もなく結婚するというお二人、結婚式に飾るウェルカムボードを手作りしたいとやってきたのです。お二人の共同作業で作られたウェルカムボードはとても素敵に仕上がりました!魚本さんご夫婦にとって谷口さんは弟のような存在。いつかお子さんが誕生したら、二人がその子の学習机を作りに来てくれるのが今から楽しみです。