土井善晴先生

大根の煮つけ

古くは「かてめし」、主食の増量として暮らしを支えていた大根。
腸内細菌の善玉菌の割合を増やす食物繊維が豊富で、お腹の調子を整える健康の礎。

全量 エネルギー 513kcal 塩分6.2g
テキストNO.200 P12

材料(作りやすい分量) 大根・・・1.3kg
油揚げ・・・2枚
赤唐辛子・・・2本
だし汁*・・・5カップ
醤油・・・大さじ4
砂糖・・・大さじ2

材料補足 *だし汁の作り方(作りやすい分量)
削りがつお25gと昆布10cm角1枚、水6カップを鍋に入れて煮立ててアクを取り、布巾でこす。

いか大根

鍋の煮汁に浸ったまま一晩置いた「いか大根」。するめいかの赤い皮色と、スルメに加工されるほどの濃い旨みが染みています。
美しくべっ甲色に染まった大根は、家庭料理の醍醐味です。

1人分 エネルギー 100kcal 塩分1.9g
テキストNO.200 P16

材料(4人分) するめいか・・・1杯
大根・・・500g
酒・・・1/2カップ
水・・・4カップ
砂糖・・・大さじ2
醤油・・・大さじ3

柳原尚之先生(季節を噛みしめる)

牡蠣の胡椒飯

カキの香ばしい食感と旨みが広がるご飯・・・。
こしょうを入れて炊く「胡椒飯」は、江戸時代から伝わる粋な料理です。

1人分 エネルギー 645kcal 塩分3.4g
テキストNO.200 P102

材料(2人分) カキ(むき身)・・・200g
<カキの下煮汁>
|醤油・・・大さじ1
|酒・・・大さじ1 1/2
米・・・2カップ
カキの下煮汁+だし汁*・・・480cc
粗びき黒こしょう・・・ふたつまみ
塩・・・ひとつまみ
サラダ油・・・小さじ1
白髪ねぎ、あさつき・・・各適量

材料補足 *だし汁の作り方(作りやすい分量)
昆布長さ20cmと水1200ccに入れて中火にかけ、昆布から泡が出れば取り出し、火を強める。煮立たったら火を止め、かつお節16gを入れて沈め、1分おいて布巾でこす。

作り方

【1】カキはざるに入れて塩小さじ2(分量外)をふり、ざるごとボウルにためた少量の水の中でふり洗いする。流水で塩を洗い流し、水気をきる。米は研いで、ざるに上げておく。
【2】鍋に下煮汁の材料を入れて火にかけ、煮立ったところにカキを加え、ひだが開き、火が入ったら取り出す。
【3】炊飯器に米を入れ、2の下煮汁にだし汁を足して水加減し、粗びき黒こしょう、塩を加えて炊き上げる。
【4】フライパンにサラダ油を熱し、2のカキを入れて、軽く焼き目をつけて焼く。
【5】茶碗に3のご飯をよそい、4のカキ、白髪ねぎ、あさつきを添える。

ポイント
  • 【下煮する】
    カキを煮汁に入れて下煮(下味をつけるために煮ること)し、火が入りひだが開いて身がぷっくりしたら取り出します。カキの旨みを残した煮汁でご飯を炊きます。
  • 【フライパンで焼く】
    下味のついたカキにフライパンで軽く焼き目をつけることで、香りが出て、煮たカキとはまた違う食感が楽しめます。