原発避難と自殺関係認定。損害賠償を求めた訴訟の判決で、福島地裁が賠償命令を出したことは喜ばしいことでした。それでも、失われた命は決して戻ってはきません。「渡辺はま子さんをただの自殺者にしてはいけない」と戦ってきたご家族の思いが報われた結果になりました。ほかにも、震災後に自殺した方の遺族が訴えていたように「原発さえなければ」という思いは、みんな一緒です。避難所を転々、ご家族、友達、仕事を失い、住んでいた場所を追われる辛さは、避難者の方でなければわかりません。これまでの東電の不誠実さには辟易していましたが、今回、はま子さんと同じような境遇の避難者の方たちにとって救いになる結果になり安堵しました。