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特集

2018年10月19日

“象徴”天皇の傍らで…美智子さまが84歳に


福島県の桃農家が原発事故による風評被害で苦しんでいた時、両陛下は、福島の桃農家を2回、訪問されている。桃農家の代表がテーブルを挟んで両陛下と向かい合うことになった。桃農家の八木沼康明さんは「最初はどうなるのかと思って、頭が真っ白になった。でも座ってすぐに美智子さまが声をかけてくれて、ふわっと気分が楽になった。(美智子さまは)天皇陛下にも気を配り、我々にも気を配り。民間の気持ちもわかって、天皇陛下の気持ちもわかって、その間を取りつないでくれた」と話す。平成は、地震や津波、水害など自然災害が多発した時代だった。そのたびに、被災地にお二人の姿があった。陛下は、被災した人々に寄り添うことが“象徴”としての大事な務めの一つと考えてこられた。渡辺氏は「陛下として“象徴”としてのあるべき姿を追求される。そのなかで皇后陛下に質問されるなり、助言を求められる。それに応じて(皇后陛下が)答えていらっしゃるということだと思う。相談相手が、自分のことを本当に良くわかっていて、心の底から信頼している人というのは、そう簡単にはない」と話す。こうした積み重ねが“平成流”と呼ばれる新しい天皇像を形作ってきた。天皇陛下は、結婚50年の記者会見で「2人のそれぞれの在り方についての話し合いも含め、何でも2人で話し合えたことは、幸せなことだったと思います」と述べられていた。

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