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特集

2018年3月26日

天皇陛下あす沖縄へ 戦争経験者が語る思い



昭和天皇は、一度だけ沖縄を訪問する機会があったが、病に倒れ、中止となった。一方、陛下は、皇太子時代から沖縄への強い思いを語られている。1981年の記者会見では「広島のときはテレビで中継があり、それに合わせて黙祷する。沖縄戦も県では慰霊祭を行っているが、それの実況中継はない。どういうわけですかね」と述べられている。さらに、1987年の記者会見では、本土の人に対して「沖縄の人々の痛みを分かちあうようになってほしいものと思っている。それが本土復帰を願った沖縄の人々に対する本土の人々の道であると思う」と話されている。陛下は、こうした思いを胸に繰り返し沖縄を訪問されてきた。本土からの修学旅行生に自らの戦争体験を語り続けている平良啓子さん(83)。アメリカ軍の攻撃で沈没した「対馬丸」の数少ない生存者の1人だ。 一緒に乗っていた小学生ら1482人が犠牲となった。4年前、両陛下が対馬丸記念館を訪問された際、平良さんはこの場に誘われたが、結局、行かなかった。平良さんは「あの子たちは、天皇のために死んでいったような気がする。あの子たちのことを考えると行く気になれなかったから行かなかった。いま、陛下が見えたから行きましょうという気はまだ起こらない」と語る。27日からの沖縄訪問。天皇として訪れるのは、これが最後となる見通しだ。次の天皇陛下に対して望むことについて、内間さんは、「今の陛下の跡継ぎなので、同じような気持ちで、沖縄県民に接していただきたい」と話す。

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