2025-12-05
福島の秘湯湯ノ花温泉「民宿 ふじや」
福島県南部、南会津町にある、のどかな雰囲気の湯ノ花温泉。数軒の民宿がある、小さな湯の里です。今日泊まるのは、築130年の古民家「民宿ふじや」。ご夫婦二人で切り盛りしており、「ただいま」と言いたくなるような雰囲気です。湯ノ花温泉には4つの共同浴場が点在。宿泊客のほとんどは共同浴場を利用します。まずは、湯ノ花温泉を象徴する共同浴場「石湯」へ。湯小屋の壁を突き抜けて、巨大な岩が鎮座しています。石湯はこれまで、川の氾濫などで度々湯小屋が流されてきましたが、この大岩だけは湯舟とともに残っているそうです。さっそく入ってみようと思いましたが、熱くて入れませんでした。お湯の温度はなんと46.8度。慣れない湯もみをすること、10分。河原から湧きだす50度以上の源泉が掛け流されていて、温度を下げることができませんでした。でも、ご安心ください。隣には一人サイズの小さな湯船があります。こちらには大きい浴槽からこぼれた湯がためられていて、温度は44度ほど。次は、湯ノ花温泉で最も歴史が古い「湯端の湯」へ。こちらは男女別の内湯。石造りの四角い湯舟が設えられています。この日は43度ほどと、熱めでした。湯ノ花温泉の歴史は古く、約700年前に発見されたと伝えられています。4つの共同浴場はすべて、地域の人たちが協力して管理しています。民宿・ふじやの夕食は、兼業農家の夫婦が育てた旬の野菜が、ふんだんに使われています。郷土料理の「ことじ」や「はっとう」など、愛情がたくさん詰まったお食事を味わいました。夜は、宿の隣にある共同浴場「弘法の湯」へ。ナトリウムやカルシウムを含む単純温泉。しっかりと体が温まる、寒い時期にピッタリのいいお湯です。とにかく静かで、いいお湯とおもてなしがある湯ノ花温泉。癒しの時間を過ごすことができました。
| 電話番号 | 0241-78-2627 |
|---|---|
| 料金 | 9,050円より(一泊二食付・税込) 湯ノ花温泉共同浴場入浴券300円(宿泊者は2日間有効で450円) |
| 泉質 | 単純温泉 |
旅人tabibito

佐藤あかりAkari Sato
◇出身地:大分県
福島の秘湯岩瀬湯本温泉「ひのき風呂の宿 分家」
天栄村の西側にある「湯本」という集落。ここに1000年以上前に発見されたと言われる、古のお湯があります。今日の宿「分家」は、築150年以上の年季がありますが、きれいに保たれています。泊まるのは、ベッドタイプの和洋室。全4室の客室はすべて作りが異なります。壁や天井も檜造りの内湯は、こぢんまりとしていますが、リラックスできます。天然の保湿成分、メタケイ酸を多く含むお湯は、42度前後。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉です。岩瀬湯本温泉は1200年前、嵯峨天皇の時代に発見されたと伝えられています。天皇の指示により湯守を任された星3兄弟。今も星さんの一族によって大切に守られています。夕食は食事処でいただきます。目にも楽しい囲炉裏テーブルの炭火焼き料理。福島、特に天栄村の名産が並んでいます。かわいらしい形の野菜は、天栄村で採れた「ノーブルシャドー」というじゃがいも。名物は鯉料理で、薄造りの鯉を醤油でいただきます。全く臭みがなく、とろけるような舌触りと、ほどよい歯ごたえは絶品です。男女別のもう一つの内風呂は、昼間より少し広めの作りです。1200年受け継がれてきた名湯で癒しの時間を味わいました。
| 電話番号 | 0248-84-2314 |
|---|---|
| 料金 | 18,000円より(一泊二食付・税込) |
| 泉質 | ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 |
旅人tabibito

佐藤あかりAkari Sato
◇出身地:大分県










