2025-11-07
新潟の秘湯浦佐温泉「旅館てじまや」
1980年代のスキーブームの時には20軒ほどの温泉旅館が立ち並んでいた浦佐温泉。浦佐スキー場が閉鎖した後、残った旅館のひとつが「旅館てじまや」です。現在14室で営業しています。8畳を超える内湯。宿の敷地内、地下1000メートルから汲み上げた自家源泉の温度は44度、毎分190Lを超えるお湯が湧いています。ナトリウムやカルシウムなどの温泉成分が豊富に含まれたお湯は、微量の鉄分も含まれ湯口を茶褐色に染めています。内湯の外には、4畳ほどの石ぐみされた露天風呂があります。内湯は、源泉を循環して湯船を満たしていますが、露天風呂は掛け流しで注がれています。湯船のお湯は、この日39度ほどですが、ポカポカと温まるお湯でした。
| 電話番号 | 025-777-2214 |
|---|---|
| 料金 | 入浴料 700円 |
| 泉質 | ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉 |
旅人tabibito

映枝Akie
◇出身地:静岡県
新潟の秘湯逆巻温泉「川津屋」
秋山郷の急斜面に建てられた、逆巻温泉「川津屋」。創業は江戸末期と伝わる宿は、2階に5室備わっています。逆巻温泉の名前の由来は、近くを流れる中津川の流れが、激しく逆さまに渦巻いていたからだそうです。文豪・吉川英冶が1953年8月に一ヶ月この宿にこもり、「新平家物語」を執筆しました。滞在中、部屋の障子に直筆で書いてくれた逆巻温泉を詠んだ句が、今も残されています。トンネルのような天井が印象的な宿の代名詞「洞窟風呂」。湯船の奥に洞窟が続いています。昔、この場所で源泉を発見したそうです。洞窟風呂は数ヶ月かけて手掘りされました。自然に湧き出すお湯の量は、毎分14Lほど。PH8、弱アルカリ性のお湯は、とろみのある滑らかな肌触りです。夕食は、子どもの時から、後継ぎとして料理の手ほどきを受けていたご主人が腕を振るいます。昔は、地元の猟師が獲った獣の肉を仕入れていたそうで、今でも鹿肉のデミグラスソースや猪の肉と生姜がたっぷり入った鍋など、ジビエ料理が提供されます。宿には、洞窟風呂の他にもう1つ貸切風呂があります。2000年に建物を建て替えたときに、新たに湯船を作りました。 2つの貸切風呂で、秘境のやわらかなお湯を堪能しました。
| 電話番号 | 025-767-2001 |
|---|---|
| 料金 | 16,700円より(一泊二食付・税込) |
| 泉質 | ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉 |
旅人tabibito

映枝Akie
◇出身地:静岡県
新潟の秘湯六日町温泉「越前屋旅館」
六日町駅から歩いて7分ほど。商店街の中に建つ六日町温泉「越前屋旅館」があります。1689年に旅籠から始まった宿は、町家のように50mほど奥につながっています。部屋は、全て2階にあり、全部で10室。何度か火災があり、そのたびに建て直しが行われましたが、廊下の床などに歴史の面影が残っています。六日町温泉は、1957年に町のボーリング調査で温泉を掘り当てて開湯した比較的新しい温泉地です。このお湯を掘り当てた時に、「ふじみの湯」を作りました。源泉掛け流しにこだわっている「越前屋旅館」。源泉の温度が53度と高温なため、以前は湯船に注ぐお湯の量だけで温度を調整していましたが、現在は、高い位置からお湯を落とし、空気に触れる時間を長くすることで、適温まで冷ます工夫をしています。正面の窓からは、かつてお城があった町のシンボル、標高634mの坂戸山を望むことができます。夕食は郷土料理が並びます。「菜めし」は、この地域で作られた野沢菜を刻んで味噌で味を整えた後、ご飯と一緒に炒める郷土料理です。笹の葉っぱで、餅米を三角形に包んで20分ほど茹でる「三角ちまき」は、新潟では昔から端午の節句や田植えの時期に作られる伝統的な郷土料理。旅館のこだわりを存分に感じられる贅沢な時間でした。
| 電話番号 | 025-772-2012 |
|---|---|
| 料金 | 11,120円より(一泊二食付・税込) |
| 泉質 | ナトリウムー塩化物温泉 |
旅人tabibito

映枝Akie
◇出身地:静岡県
新潟の秘湯六日町温泉「ほてる木の芽坂」
六日町温泉が開湯した翌年の1958年に、六日町で第一号となる温泉宿として始まった「ほてる木の芽坂」。すべて和室、全35室の大型旅館です。旅館の屋上に作られた露天風呂「お松の湯」は、六日町が一望できる絶景風呂です。2000年に、展望風呂が1つ作られ、男女入れ替え制で営業していましたが、客の要望により、2010年にこの「お松の湯」を作り、男女別の展望風呂になりました。お湯は、六日町温泉の無色透明の共同源泉を毎分70L利用しています。館内には2つ特別室があります。今回は、10畳が2つ繋がる角部屋に泊まりました。地元・魚沼産コシヒカリの小さなおにぎりをいただき、ゆったりとしたひと時を過ごしました。
| 電話番号 | 025-773-3456 |
|---|---|
| 料金 | 13,120円より(一泊二食付・税込) 二間続きの特別室:21,120円より(一泊二食付・税込) |
| 泉質 | 単純温泉 |
旅人tabibito

映枝Akie
◇出身地:静岡県




















