岐阜県の北部、5つの温泉地からなる奥飛騨温泉郷の1つ、新穂高温泉。混浴の公共露天風呂、「新穂高の湯」へ向かいました。 一級河川、蒲田川沿いに湯船が1つ、自然と調和しています。およそ30畳ある湯船は、2018年に、リニューアルされました。湯船を満たすお湯は、川底から自然に湧き出している35度ほどのお湯と、300m程離れた栃尾温泉の70度ほどの源泉を混ぜています。この日の湯船の温度は、40.8度。川のせせらぎとお湯。自然を身体で感じました。

電話番号	0578-89-2614（奥飛騨温泉郷観光協会）
料金	清掃協力金　300円程度
泉質	単純温泉

新穂高温泉「槍の郷」。元々この地でキャンプ場を経営していたご主人が、自ら温泉を掘り、2000年に宿を始めたそうです。7室のお部屋に、5つあるお風呂は全て貸切。 入りたい貸切風呂のランプを持って浴室へ向かいます。「タルの湯」と名付けられた貸切風呂。湯船の深さが130cmもある立ち湯です。直径1.7mの丸い湯船。女将さんの実家が醤油を作っており、以前は、その醤油樽を湯船に使っていたのが名前の由来だそうです。2本の源泉を混ぜて、湯船を満たしています。目の前には、蒲田川。そして、天気が良ければ、標高3180m、日本で5番目に高い槍ヶ岳を望むことができます。立ち湯の隣には、ヒノキで作られた寝湯があります。渓谷からの風を心地よく感じる41度ほどのお湯が満たされています。「山伏の湯」は、貸切風呂とは思えない広さの露天風呂。2つの湯口からは、大量のお湯が掛け流しで注がれます。2本使用している源泉の内1本は、炭酸成分が多く含まれており、身体がポカポカと温まります。宿のご主人が、遊び心で設置したというブランコ。貸切風呂なので、周りを気にせず楽しめました。夕食は、岩魚のお刺身や旬の山菜を天ぷらでいただきました。「槍の湯」にある楕円形の湯船は、源泉掛け流しにジェットバスがついています。工夫やユーモアが詰まったバラエティ豊かな貸切風呂でした。

電話番号	0578-89-3434
料金	15,550円より（一泊二食付・税込）
泉質	混合泉（単純温泉/ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉）

福地温泉「隠庵ひだ路」。敷地面積1500㎡にお部屋が12室、全室露天風呂付きの豪華な宿です。1年ほど前にリノベーションしたロビーの売店。これまであまり使われていなかった地元飛騨の間伐材を活用したそうです。18畳の板間にカウンターテーブルもあるお部屋。このお部屋も、多くの間伐材を利用しており、エコ活動に力を入れています。平安時代に村上天皇が湯治に訪れたという伝説が残っていることから「天皇泉」とも呼ばれている福地温泉のお湯。 宿では、3本の源泉を混ぜて湯船に注いでいます。1.7畳の四角い湯船には、わずかに黄色がかった透明のお湯が満たされています。夕食は、五平餅のえごま味噌あえや、大ますと河ふぐのお刺身、飛騨牛の溶岩焼きなどが囲炉裏端に並びます。地元の山の幸を味わい尽くしました。お部屋のお風呂以外にも、貸切風呂が2カ所。日常を忘れる至福のひと時を過ごせました。

電話番号	0578-89-2462
料金	34,250円より（一泊二食付・税込）/碧の間 40,850円より（一泊二食付・税込）
泉質	単純温泉