塩ノ山の麓にある塩山温泉「宏池荘」。日中は、日帰り入浴も可能なため、地元の人々が多く訪れます。PH10.1の、温泉としては強めのアルカリ成分が、肌の角質を柔らかくしてくれることから“美肌の湯”として知られています。湯ざわりは、トロッとした感触で、心地よく包み込まれるようです。約40度に加熱された湯船の隣には、23度の源泉がそのまま注がれた小さな湯船もあります。この温泉は温冷浴に最適で、交互に入浴する常連さんが多いそうです。夕食は郷土料理をいただきました。甲州名物のほうとうや、天ぷらの盛り合わせ。甲州市で多く生産されている干し柿の一種「ころ柿」の天ぷらは、糖度が高く、もっちりとした食感。定番から変わり種まで、地元ならではの味わいを堪能しました。

電話番号	0553-33-2033
料金	11,150円より（一泊二食付・税込）
泉質	単純硫黄冷鉱泉

標高700メートルに位置する「ほったらかし温泉」。泉質はアルカリ性単純温泉。無色透明なお湯です。「こっちの湯」と呼ばれるお風呂の魅力は、目の前に広がる絶景。雄大な富士山が一望できます。1999年、創業当初は行き届いたサービスが提供できないことから「ほったらかし温泉」と名付けたそうですが、この景色を目当てに、多くの温泉ファンが訪れています。2003年に新たに作られた露天風呂「あっちの湯」は、「こっちの湯」の約2倍の広さ。営業は、朝日が昇る1時間前から夜10時まで。日の出から夜景まで美しい景色を楽しむことができます。「ほったらかし温泉」を訪れたら欠かせないのが、朝ご飯。「ワインたまご」を使った、たまごかけごはんをいただきました。たまごは、山梨名産の甲州ワイン作りで出た、ぶどうの皮や種を鶏のエサに混ぜており、黄身の色がやや濃いのが特徴です。富士山を眺めながら入る温泉と美味しい朝ごはん。最高の朝でした。

電話番号	0553-23-1526
料金	入浴料　大人900円
泉質	アルカリ性単純温泉

日本名水百選に選ばれた清流「尾白川」のすぐそばに甲斐駒ヶ岳温泉「尾白の湯」があります。源泉100パーセントの「赤湯」と呼ばれる茶褐色のお湯が特徴です。源泉はもともと透明ですが、空気に触れることで含まれている鉄分が酸化し、徐々に茶褐色に変化していくのだそうです。泉質は、ナトリウム-塩化物強塩泉。塩分濃度を測ってみると･･･2パーセント。味噌汁よりもしょっぱい濃度です。この塩分豊富な源泉を使って尾白の湯では、塩づくりが行われています。18リットルの源泉から作られる塩は、約500グラム。マグネシウムやカルシウムなど、ミネラル成分たっぷりです。香ばしく、ほのかに温泉の匂いを感じる塩でした。

電話番号	0551-35-2800
料金	入浴料　大人830円
泉質	ナトリウム-塩化物強塩泉

甲府盆地を流れる、笛吹川の上流にある川浦温泉「山県館」。「武田信玄の隠し湯」として知られる、歴史ある宿です。「石楠花の間」にある露天風呂の湯口は、ご先祖・山県昌景の兜がモチーフ。伊勢神宮の宮大工が手がけた70段ほどの階段を降りた先には、山々に囲まれた露天風呂が。目の前には、笛吹川の渓流。自然の迫力を間近に感じることができます。宿では2つの源泉を使用していて、その量、毎分1,250リットル。約43度の源泉が掛け流しで湯船に注がれています。湯船は3つに分かれていて、湯口からの距離や、湯船のサイズで温度が少しずつ異なっています。夕食は、ヤマメや馬刺し、甲州牛のカルビ、ロース、ヒレ3種類の食べ比べ。地元の食材を存分に堪能しました。

電話番号	0553-39-2111
料金	18,000円より（一泊二食付・税込） 露天風呂付「石楠花の間」33,150円より（一泊二食付・税込）
泉質	アルカリ性単純温泉