2001年にオープンした「韮崎旭温泉」。知る人ぞ知る、人気の日帰り温泉施設です。38度の源泉を加温せず、掛け流しているため、お湯はぬるめ。しばらくすると…大量の細かい泡がまとわりついてきました。これはお湯に含まれる炭酸成分によるもの。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。お湯は無色透明で、ぬめりを感じるのが特徴です。湯口の回りだけ真っ黒になっていました。3日経つと黒くなるそうですが、掃除をしてもあえて残しているそうです。成分が濃い温泉を満喫しました。

電話番号	0551-23-6311
料金	入浴料　大人700円
泉質	ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉

1975年開業の「ホテル神の湯温泉」。温泉を掘り当てた当時、この辺りは桑畑でしたが、家が建ち始め、今では住宅街になりました。源泉の温度は、開業当時は約30度でしたが、1989年に同じ場所を掘り進めたところ、約36度に上昇。さらに掘り進めると、46度の高温泉になったといいます。ナトリウム成分が多い、無色透明のサラッとしたお湯です。洞窟風呂など、全11種類のお風呂を楽しめます。夕食は、山梨のブランド豚「甲州富士桜ポーク」のせいろ蒸しや、山梨県を代表するブランド牛肉「甲州牛」のしゃぶしゃぶなど…地元の旬の食材を使った料理を味わいました。廊下に小さな木の階段がありました。茶室のような引き戸を開けて、中へ。テラスに設けられた露天風呂で甲府の夜景を独り占めしました。

電話番号	0551-28-5000
料金	14,300円より（一泊二食付・税込）
泉質	ナトリウム-塩化物泉

古くから湯治場として栄えてきた西山温泉。そのひとつ「元湯 蓬莱館」に立ち寄りました。鉄筋コンクリート造りの新館の先に、明治2年に建てられた旧館があります。無色透明の源泉がそのままかけ流されている湯船には、まるで黄金のような山吹色をしている湯の花が浮かんでいます。源泉が注がれている湯船は34度とかなりぬるめ。源泉風呂に入ったら、隣の39度に加温してある湯船へ。1、2時間かけて長湯を楽しむのが、この温泉のスタイルです。

電話番号	0556-48-2211
料金	入浴料　大人1000円（宿泊優先 日帰りは不定期）
泉質	ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉

山の中腹に建つ「慶雲館」。開湯は西暦705年。飛鳥時代末期の慶雲年間にお湯が発見されたことから「慶雲館」と名付けられました。ギネス世界記録にも「世界で最も古い歴史を持つ宿」として認定されています。宿の名物風呂が、水に強い高野槙の木材で作られた、縦2m、横4.5mの巨大な桶の湯舟。見上げれば、山肌の深い緑が広がります。源泉は5本あり、ひとつの宿としては日本屈指の湯量を誇ります。2005年、開湯1300年を記念して新たに掘削したところ、源泉を発見。その湯量は毎分1600リットル。これまでの源泉とあわせて、毎分1800リットルにもなります。夕食は、山の幸の滋味溢れる料理が並びます。山のものにこだわり、海のものを使っていません。メインは、ブランド牛肉「甲州牛」。富士山の溶岩で作ったプレートで、霜降り肉を焼き上げます。翌朝、白鳳石と名付けられた地元の石を使った露天風呂へ。川のせせらぎを聞きながら、身も心も癒されました。

電話番号	0556-48-2111
料金	30,800円より（一泊二食付・税込）
泉質	ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉