十数軒の宿が建つ洞川温泉。創業500年の老舗「花屋徳兵衛」に向かいました。洞川温泉の宿は、玄関の隣にある広い縁側が特徴です。夏、修験者が多く訪れると、この縁側を開放して、玄関の延長として利用するのだそうです。宿には「前鬼の湯」と名付けられたお風呂があります。その湯船には、透明なお湯が満たされています。泉質は、単純温泉。わずかにとろみがある、肌触りのいいお湯です。浴室に鎮座する一体の石像は、「前鬼」という鬼の姿をしています。その昔、大峯山を開いた役行者は、「前鬼」「後鬼」という夫婦の鬼を従えて修行をしたという伝説が残されているのです。もう一つの内湯には、前鬼と対を成すもう一体の鬼、「後鬼」の像がありました。夕食は、肉に魚、山の恵みが揃うメニューです。水がきれいな天川村で育てられたイワナのお刺身は、癖のない、さっぱりとした味わいです。メインは、自家製味噌を使った牛肉のホウバ焼き。ホウバの香りと甘辛い味噌が、食欲をかき立てます。修験道の里ならではの雰囲気に満ちた名所を堪能しました。

電話番号	0747-64-0878
料金	16,300円より（一泊二食付・税込）
泉質	単純温泉

十津川村には3か所の温泉地があり、十津川温泉郷と呼ばれています。その一つが、湯泉地温泉です。十津川を見下ろすことができる露天風呂。無色透明のお湯が満たされています。泉質は、単純硫黄泉。滑らかな感触の、やわらかいお湯です。十津川温泉郷のなかで最も歴史が古く、戦国時代には湧いていたとされる秘湯です。

電話番号	0746-62-0090
料金	入浴料 大人600円
泉質	単純硫黄泉

十津川温泉の街にある「民宿やまとや」。数軒隣にある釜めしやさんでチェックインをします。客室は全部で20室。ひのきづくりの内湯は、チェックインから翌朝まで、いつでも入浴することができます。十津川村では、村内20以上ある温泉施設すべてで、源泉かけ流しを守っているのが特徴。やまとやのお風呂も、もちろんかけ流しです。無色透明で、塩分を含んでいます。温度は43度ほどでよく体が温まり、とてもやわらかい肌触りのお湯です。夕食は十津川温泉の源泉を使った、温泉グルメが味わえます。源泉せいろ蒸しには、肉や野菜だけでなく、自家栽培している大ぶりのシイタケも。人気の看板メニュー、山菜釜めしや、源泉を配合した女将さん特製の温泉プリンもいただきました。

電話番号	0746-64-0028
料金	9,450円より（一泊二食付・税込）
泉質	ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉

十津川温泉郷の名物、渓流沿いの大露天風呂。上湯温泉は硫黄成分を含み、心地よいぬめりがあります。神秘的で贅沢な時間を味わいました。

電話番号	090-5009-9041
料金	入浴料 大人500円
泉質	含硫黄-ナトリウム・炭酸水素塩泉