2025-02-07

岐阜の秘湯湯之島温泉「湯之島ラジウム鉱泉保養所」

昭和20年創業の「湯之島ラジウム鉱泉保養所」は湯治を目的とした宿です。「世俗化させたくない」という理由で、昭和58年までローソクを灯して客を出迎えていたそうで、それが温泉ファンの口コミで広まり「ローソク温泉」の愛称で親しまれるようになりました。お湯は無色透明で、放射性物質のひとつであるラドンを含んだ全国でも珍しい温泉です。2つある浴槽はそれぞれ源泉が異なり、ラドンの量も異なります。まずは、ラドンの含有量が少ない湯船へ。5分ほど体を慣らしてからラドンの含有量が多い湯船へ入るのが、宿の入浴法だといいます。広い敷地の中には、薬師如来が祀られてあり、その隣に飲泉できる場所があります。源泉の温度は約13度。飲んでみると、癖がなく、とてもクリアな味わいです。夕食のメインは朴葉の舟焼き。香ばしい朴葉の上に、炒めた野菜、鶏肉、エビがのせられ、自家製のクルミみそを合わせています。定番の、土瓶蒸しもいただきました。
電話番号 0573-72-5047
料金 11,535円より(一泊二食付・税込)
泉質 単純放射能冷鉱泉

旅人tabibito

秦瑞穂Hata Mizuho

◇出身地:長野県

岐阜の秘湯付知峡倉屋温泉「おんぽいの湯」

2005年にオープンした日帰り温泉「おんぽいの湯」。付知川で木材を運んでいた労働者たちが「おんぽい」という掛け声を使っていたことに由来しています。広い館内には様々な湯船やサウナのほか、食事を提供する場所もあります。泉質は、アルカリ性単純温泉。PH8.6のお湯はとてもやわらかく、心地よいヌメリがあります。女湯の露天風呂には地元の木材を使った浴槽があります。湯船の淵にこの地域でとれたヒノキ材がほどこされている「ヒノキ風呂」と、コウヤマキが使われている樽型の「コウヤマキ風呂」。男湯の露天風呂は広々とした岩づくりでした。
電話番号 0573-82-5311
料金 入浴料 大人800円
泉質 アルカリ性単純温泉

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秦瑞穂Hata Mizuho

◇出身地:長野県

岐阜の秘湯下島温泉「仙游館」

岐阜県・下呂市を流れる小坂川沿いには温泉が点在しており、上流の川沿いに一軒宿の下島温泉「仙游館」があります。創業昭和6年の老舗です。床が茶色に染まった内湯には大小2つの浴槽があります。広い浴槽には、43度ほどに温められた炭酸を多く含むお湯が注がれています。昔から傷に良い「傷湯」として知られてきました。宿の源泉は敷地内にありますが、目の前の渓流の川岸からも、源泉が湧いているといいます。一部は寝湯になっており、わずかに濁りのあるお湯が体の芯までじんわりと温めてくれます。小さい浴槽には、湧いたばかりの源泉がそのままの温度で注がれています。源泉の温度は15度前後。冷たいので無理はせず、入浴する場合は少しずつ体を慣らしながら入りましょう。夕食は、地元でとれた食材がふんだんに活かされています。昔から宿の定番の「黒豆」。炭酸を含む源泉で炊いていて、絶妙な炊き加減と豊かな風味がたまりません。イワナの塩焼き、飛騨牛もいただきました。
電話番号 0576-62-3005
料金 13,600円より(一泊二食付・税込)
泉質 単純二酸化炭素冷鉱泉

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秦瑞穂Hata Mizuho

◇出身地:長野県