2025-01-17

栃木の秘湯塩の湯温泉「柏屋旅館」

塩原温泉郷の中で最も塩分の強い、塩の湯温泉「柏屋旅館」。宿には貸切のお風呂が6つあります。代名詞とも言える露天風呂「雷霆の湯」は、上流に「雷霆の滝」があることから名付けられました。湯船から鹿股川までの距離はわずか5mほどで岩盤をくり貫いて湯船にしたそうです。45年前に作られた「桐の湯」は、大正時代に建てられた離れを改装して貸切風呂にしたそうです。その離れに桐の箪笥があったことから「桐の湯」と名付けられました。温泉の成分に微量の鉄分が含まれているため、湯船の周りが茶褐色に染まっています。源泉の温度は60度ほどありますが、水を加えず湯船に注ぐお湯の量で、42度ほどに調整されていました。横幅の広い湯船が特徴の大浴場は、50年ほど前に作られ、2024年8月に改装しました。印象深い貸切風呂と大きな内湯で、塩分が豊富に含まれたお湯を堪能しました。
電話番号 0287-32-2921
料金 13,750円より(一泊二食付・税込)
泉質 ナトリウム-塩化物温泉

旅人tabibito

佐藤あかりAkari Sato

◇出身地:大分県

栃木の秘湯門前温泉「静観荘 古山」

1982年創業の「静観荘古山」。落ち着いた和風の部屋が15室あり、8年前から素泊まり営業になりました。宿には男女入れ替え制の内湯が2つあります。湯口の周りに温泉成分が巨大な岩のように堆積しています。湯船の縁や床にも温泉成分が固まっていました。注がれるお湯は共同源泉で、天然の保湿成分と言われる「メタケイ酸」が1kgあたり239mgと豊富に含まれています。43度の熱いお湯が注がれ、浴室は湯気が立ち込めていました。
電話番号 0287-32-4141
料金 3,150円より(一泊素泊まり・税込)
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩温泉

旅人tabibito

佐藤あかりAkari Sato

◇出身地:大分県

栃木の秘湯古町温泉「やまなみ荘」

1979年創業の「やまなみ荘」。50年ほど前、釣り堀を経営していたご主人の祖父が、宿から100mほど離れた場所でニジマスの稚魚を育てており、その養魚場のそばに地熱で温まっている場所を発見し、温泉を掘り当てたそうです。客室はあわせて5室。露天風呂と内湯が男女別でそれぞれ2つずつあり、いつでもお風呂を楽しめます。湯船に注がれる源泉の温度は約56度。近くの山の水を加えて、43度ほどに調整されていました。自家源泉から湧きだすお湯の量は、毎分180L。4つのお風呂すべて、源泉かけ流しです。夕食にはご主人手作りの料理が並びます。近くを流れる箒川で、毎年2週間ほど解禁になるカジカ漁でご主人が釣ってくる「カジカの骨酒」をいただきました。旅館では珍しい「グリーンカレー」は10年ほど前から好評で、今では宿名物になっています。ご主人の料理と自家源泉を大量に掛け流す、贅沢な宿を堪能しました。
電話番号 0287-32-3962
料金 10,650円より(一泊二食付・税込)
泉質 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉

旅人tabibito

佐藤あかりAkari Sato

◇出身地:大分県

栃木の秘湯那須湯本温泉「雲海閣」

創業は江戸時代と伝わる歴史ある宿「雲海閣」。以前は食事を提供していましたが、現在は湯治客に向けた自炊・素泊まりの宿となっています。那須湯本温泉で有名な「鹿の湯」と同じ源泉を引いているお風呂は2つあり、41度ほどと、かなり熱い45度前後に調整されています。ここ雲海閣で、大正時代から伝わる入浴法を体験してみました。まずは頭にタオルを乗せて首の後ろにお湯を何度もかける「かぶり湯」。硫黄成分が濃いお湯を身体に慣らし、湯あたりしにくくなるそうです。そして、膝下まで浸かり1分ほど。次に、腰まで浸かってもう1分。最後に1分間、全身浸かります。一度全身まで湯船から上がって12分ほど休憩します。これを3回繰り返すのですが、温泉成分が強いので長湯は禁物だそうです。歴史のある宿で普段は味わえない体験ができました。
電話番号 0287-76-2016
料金 5,000円より(一泊素泊まり・税込)
泉質 単純酸性硫黄温泉、単純硫黄温泉

旅人tabibito

佐藤あかりAkari Sato

◇出身地:大分県