肘折温泉は1200年以上の歴史を持つ湯治場です。その肘折温泉の宿が創業240年を超える「三春屋」。まずは玄関のすぐ横にあるお風呂へ。お風呂場の扉が空いていれば、男女どちらでも利用でき、女性客は脱衣所にある看板を表に出すことで、女性専用の時間になります。1.8畳ほどの四角い湯船。注がれるお湯は鉄分が含まれており、床は赤く染まっています。炭酸成分を多く含んだ自家源泉で、今から3代前に掘ったそうです。50度を超えるお湯が、毎分20Lほど湧き出ています。湯船に注ぐお湯の量で温度が変わり、この日は43度ほどでした。続いて、3階のお風呂へ。2.2畳の湯船。太陽の光で、お湯が青みがかって見えます。42度ほどのちょうどいい湯加減。1階のお風呂とは、異なるお湯を楽しめました。

電話番号	0233-76-2036
料金	8,950円より（一泊二食付・税込）
泉質	ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉

明治元年創業の肘折温泉「丸屋」。客室数7室のモダンな宿です。男女入れ替え制の「檜葉の湯」。分厚い湯船の縁が印象的な作りです。源泉からは毎分250Ｌを超えるお湯が湧いています。源泉の温度が80度を超えるほど熱いため、加水して43度に調整されていました。そのまま源泉露天「綿乃湯」へ。八角形の露天風呂は40年ほど前に作られたそうです。この日、お湯の温度は40度ほど。風を少し感じる、癒やしの時間が流れます。夕食には「もぎりみず味噌鍋」。「もぎり」とは、ねじって、ちぎりとること。山菜の赤みずを3～4本握って、ねじり切ることで、切り口から味がよく染み込みます。夕食後は、貸切風呂「幸鶴の湯」へ。壁は金山杉、床面は火山岩の最上石、山形県産の素材にこだわった浴室です。水を加えて43度ほどに調整されていました。

電話番号	0233-76-2021
料金	21,050円より（一泊二食付・税込）
泉質	ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉

昭和49年創業の湯宿「元河原湯」。4階にある、男女別の展望風呂「観音の湯」へ。最上川の支流、銅山川が目の前に広がります。湯船に注がれるお湯は、35度ほどの自家源泉と、80度ほどの熱い源泉を混ぜて、41度ほどに調整されています。14畳の和室にベッドが2つあるお部屋。ふきの茎を醬油などで煮た「きゃらぶき」がお部屋に用意されていました。続いて、貸切の「かわら湯」へ。信楽焼の湯船に宿の自家源泉だけが注がれています。

電話番号	0233-76-2259
料金	21,050円より（一泊二食付・税込）
泉質	ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉