伊東駅から市街地を抜けて10分ほど歩いたところにある温泉旅館「お風呂ずきの宿　大東館」。ロビーを抜けて、暖簾をくぐると、ゴツゴツした岩が剥き出しとなった洞窟がありました。戦時中に使用されていた防空壕で、建物を増築したときに発見したそうです。長さは300mあり、そのうちの一部をお風呂への通路に使用しています。その洞窟の先にあったのが、鉄釜の五右衛門風呂。右が41度のぬるめ、左が熱めの４３度になっています。五右衛門風呂といっても下からお湯を沸かすのではなく、釜の底から温泉が湧き出しています。お風呂を出てもいつまでもポカポカする、いい湯でした。

電話番号	0557-37-5166
料金	入浴料　大人 平日800円 土日祝1,000円（中学生以上） 子供 平日400円 土日祝500円（小学生） 幼児 無料
泉質	単純温泉

小高い山の中腹にある「横浜 藤よし」。横浜の割烹料理店が経営しています。元はみかん畑だったという、8千坪ある広大な敷地に、離れやお風呂が点在。1日4組限定の宿です。この宿で一番の高台にある貸切露天風呂は、海を正面に望みながら入ることができる、絶景風呂でした。こだわりは、地下1200メートルから湧き出す源泉をできるだけ空気にふれさせずに、直接湯船に注ぐことだそうです。温泉だけでなく、こだわりは食事も。名物は「炭火焼の朝食」。朝から本格的に七輪で焼くアジの干物、サザエ、ホタテがいただけます。 また食べに行きたい、そう思う、おいしい朝食でした。

電話番号	0557-51-3211
料金	17,500円より（一泊二食付・税込）
泉質	カルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉

徳川家康の側室「お万の方」が参拝し、子どもを授かったことから「子宝の湯」として知られる吉奈温泉。その温泉に入れるのが、江戸時代から400年続く老舗旅館「東府や」。部屋風呂以外に6ヶ所の風呂があります。そのひとつ、男女入れ替え制の露天風呂「河鹿の湯」。すだれが降ろされた広々とした湯船に源泉掛け流しのお湯が満たされています。聞こえるのは、流れる川の音だけ。お湯は無色透明で、刺激が少なく、肌に優しいのが特徴。足の先から体の芯までしっかりと温めてくれます。伝統と、新しさが調和した名湯に出会いました。

電話番号	0558-85-1000
料金	31,500円より（一泊二食付・税込）
泉質	アルカリ性単純温泉