栃木の北、塩原温泉郷の一角に湧く「塩の湯温泉」。
創業およそ350年、「明賀屋本館」の内風呂には、江戸時代から湧き続ける塩化物泉のにごり湯と、10年前の東日本大震災の地割れから湧き出した単純温泉がかけ流されており、一度に2つの湯船を楽しむことができます。
栗の木でできた88段の階段を下りると、渓流が間近に迫る名物風呂「川岸露天風呂」があります。湯船のまわり全体が茶褐色なのは、お湯に含まれるわずかな鉄分が、長い時間をかけて堆積したもの。
夕食では、源頼朝がこの地で巻狩をした事に由来する「巻狩鍋」が味わえます。地元野菜に加え、猪、鶏、鴨肉を醤油ベースの出汁でいただきます。

電話番号	0287-32-2831
料金	10,000円より（一泊二食付・税別）
泉質	単純温泉／ナトリウム－塩化物温泉

標高950メートルに沸く「奥塩原新湯温泉」。
旅館「にごり湯の宿 湯荘白樺」の内風呂は、エゾマツで造られた浴槽に、酸性の硫黄泉がかけ流されています。新しい湯と書く「新湯」ですが、300年以上前に開湯した歴史の古いお湯です。
浴室の隅に置かれたバケツには、温泉成分が凝縮した泥「湯どろ」が入っており、全身を泥パックすることができます。
別途注文できる「塩原温泉プレミアムビール」は、仕込み水に塩原の温泉を使い、手作業で作られたビール。4種の大麦と、温泉のミネラルが含まれた豊かな風味が楽しめます。

電話番号	0287-32-2565
料金	7,270円より（一泊二食付・税別）
泉質	単純酸性硫黄温泉

共同浴場「寺の湯」は、「奥塩原新湯温泉」で唯一の混浴。脱衣所も男女兼用です。
2つの湯船は、注がれる湯量によって温度が異なります。その源泉の温度は、なんと68度。人の利用が少ない時は、熱くて入れないこともあり、しばらく水を足すことで、お湯が楽しめます。

電話番号	0287-32-4000
料金	入浴料300円（近隣旅館の宿泊者は無料）
泉質	酸性含硫黄－アルミニウム－硫酸塩温泉