障がい者福祉

バリアフリー映画上映会
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 10月24日、視覚障がいのある方々に映画を楽しんでいただくバリアフリー映画上映会を、横浜市の障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」にある「ラポールシアター」にて開催しました。主催の横浜市視覚障害者福祉協会は視覚障がいのある方々の当事者団体で、新型コロナウイルスの影響で思い通りに外出ができなくなっている方のためにこのイベントを開催しようと準備をしてきました。当初は8月の開催を予定しておりましたが、折しも緊急事態宣言が発令されている状況を踏まえ開催延期となり、宣言が解除されたこの10月に、充分な感染対策を施した上で無事に開催されることとなりました。テレビ朝日福祉文化事業団は、このイベントに後援・助成する形で協力させていただきました。

 昨今はスマートフォンアプリの発達で、視覚に障がいのある方も音声ガイドを映画に同期させて聞くことができるようになり、映画のバリアフリー化が進んできています。しかし、スマートフォンの操作は障がいのある方には難しく取っつきにくいもので、なかなか普及が進まないという現実もあります。そこで今回のイベントでは、映画上映の前にスマートフォンの操作方法などをマンツーマンで説明する「スマートフォン体験会」も実施しました。
 テキストの音声読み上げ機能や音声入力機能を使うことで、視覚に障がいのある方もスマートフォンを使用することができます。しかしその反面、ボタンがないスマートフォンのタッチパネルを操作するのは視覚障がい者にとっては至難の業だそうです。このスマートフォン体験会では、スマートフォンの設定をそれぞれの人に合った設定に変更することから始まり、マンツーマンで操作方法を教わることができます。視覚に障がいのある高齢者の方からもたいへん大好評で、感謝の言葉を多数いただきました。

 その後は、待ちに待った映画上映会。上映した映画は、松本穂香さん、板尾創路さん出演の「おいしい家族」でした。「帰省したら、父が母になっていた。」という奇抜な設定の映画ですが、ご自身が里親に育てられたという映画監督ふくだももこさんが、性別や国籍を超越した「新しい家族の形」を描き出す、まさにバリアフリー映画上映会にふさわしい感動的な映画でした。

 今回当事業団としては、バリアフリー映画上映会は初めての試みとなりましたが、ご来場された方々から大変喜ばれる有意義なイベントとなりました。このイベントを主催しご尽力いただいた横浜市視覚障害者福祉協会、また会場を提供していただいた横浜ラポールに感謝を申しあげます。当事業団は今後もバリアフリーに映画やテレビ、音楽を楽しむことができる機会を提供する事業への支援を継続していこうと考えております。

参加者の感想(抜粋)

●70歳代女性
視覚障がい者にスマートフォンを教えてくれる人は、相手の次元に立って、同時に自分のスマホも作動させながら教えてくれるので、とても分かりやすいサポートの説明を受けられてすんなり頭に入ってきました。新しいアプリも使っていけそうだなと思えました。

●60歳代女性
スマートフォン体験会は繰り返しやって欲しいです。アイフォンのことを知りたいという人は、まだまだたくさんいるように思います。
今回の映画は変わったジャンルの映画でしたが、これからもバリアフリー映画の上映会を続けてほしいです。きっと、映画が好きな視覚障がいの人でスマートフォンを使って、副音声を楽しむ人が増えていくようになると思います。

●50歳代男性
音声ガイドはとても聞きやすく、場面も詳しく解説されていたので助かりました。
健常者と障がいを持っている私たちが、同じ映画を楽しめることは、共に生きる社会を作り上げて行くきっかけになるかもしれないと期待しつつ、コロナ禍でも今回の様な企画が続いていけばいいなと思いました。

日時:2021年10月24日(日)
場所: ラポールシアター(横浜市)
主催:NPO 法人 横浜市視覚障害者福祉協会
後援:テレビ朝日福祉文化事業団、横浜市健康福祉局

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