障がい者福祉

NAKANO街中まるごと美術館!
アール・ブリュット ~人の無限の創造力を探求する2019~
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 東京・中野の4つの大型商店街一帯を美術館に見立てて、近年、世界的に注目されている「アール・ブリュット(生の芸術)」と呼ばれる、優れた芸術作品を紹介するイベントが、1月25日から3月3日にかけて開催されました。

◆「アール・ブリュット(生の芸術)」とは何か?◆
 「アール・ブリュット(ART BRUT)」とは、専門的な美術教育を受けていない人々が独自の方法や発想で生み出す芸術作品のことで、ARTは「芸術」、BRUTは「生のまま/加工されていない」という意味のフランス語です。20世紀半ば、フランスの現代芸術家ジャン・デュビュッフェが提唱した芸術のカテゴリーで、現在は、知的障がいがある作り手、現代美術の文脈から離れた位置にある市井の作り手などによる、極めて革新的・独創的な美学をもつ絵画や造形作品を指すものとして広く知られています。
 国内では、障がい者施設内のアトリエや自宅などで自由に創作活動に取り組んでいる人々も多く、近年、関係者の努力によりこうした作品が見出されるようになると、その圧倒的な独自性や存在感、豊潤で自由なイメージ、技術のレベルの高さが認められるようになり、メディアや映画などで紹介される機会も増えてきました。2018年9月から2019年3月は海外で二回目となる本格的な展覧会、フランス・パリの美術館での「アール・ブリュット・ジャポネⅡ」展が開催され、日本の52組の作家、約640点の作品が一挙に紹介され、高い評価を受けました。

◆9年目を迎えた地域一帯型の「アール・ブリュット」イベント◆
 こうした現状から、当事業団は障がい者福祉事業の一環として、新たに「アール・ブリュット」の展覧会開催や普及活動に協力することにしました。その第一弾が、東京・中野区のJR中野駅周辺の4つの大型商店街一帯で「アール・ブリュット」の作品や作家の紹介・展示が行われるこの「NAKANO街中まるごと美術館!アール・ブリュット ~人の無限の創造力を探求する2019~」です。
 これを企画している「社会福祉法人愛成会」(中野区)は、社会福祉の視点から「アール・ブリュット」の周知に主導的な役割を担ってきた団体の一つで、創作活動をする障がい者やアトリエなどを提供する施設の調査・発掘、各方面への紹介や周知活動、権利を含む作品の保護、関係団体への情報提供、さらに国内外の展覧会の企画制作などを手がけています。このイベントは、地域社会を巻き込んで、オープンなスペースをフル活用して一般のだれもが作品や作家情報を見られるようにしようと、2011年に始められました。商店街組合など地元関係者の理解と積極的な協力を得て毎年開催しており、9回目となった今回も1月25日から3月3日までの長期展示となりました。
 一日15万人の乗降客があるJR中野駅。北側改札口の入り口にまずはイベントの大きな横断幕が目に付きます。ロータリーから駅北側に一直線に伸びる「中野サンモール商店街」は中野のメインストリートで、一日平均5万人が行き交います。都内でも有数のこの商店街に入ると、アーケードの高い天井から縦1.8メートル、横3メートルの大きな作品のバナーが吊るされた「空中ギャラリー」が展開され、裏表で計14作品が多くの買い物客や通行人の目を楽しませるようになっています。
 そのまま続く「中野ブロードウェイ商店街」は、アニメや漫画などの聖地として全国的に知られる屋外型の巨大ショッピングセンター。建物内の地下から4階まで全3か所ある階段と踊り場からなる「階段ギャラリー」と呼ばれるスペースに、作品ポスター、作家を紹介するポスターなどが約60点、展示されました。絵画で彩られ、華やかになった階段では途中で足を止めて作品を眺める人も目に付きました。この2つの商店街を通した長さは約500メートル。平日はもちろんですが、特に休日はごった返していました。
 また、駅から南側の大通りに伸びる「中野南口駅前商店街」では、全23枚の作品バナーがアーケードを飾り、ロビー内で「アール・ブリュット」の作家の作品を常時展示している店舗もありました。この商店街では毎年、商店街の皆さんの手でバナーの設置・撤収作業を行って頂いているとのことです。
 さらに、会期中の連動企画として、中野区の施設「なかのZERO」本館展示ギャラリーでは、東京都などの主催、愛成会の企画による「アール・ブリュット-創造が示す個のチカラ-」と題した展覧会が4日間開催されました。パリの展覧会への出展作家を含め、色とりどりの糸による立体造形作品、彫刻作品など、8人の作家の手による作品で、こちらは静かな落ち着いた空間の中でじっくりと、実物のもつ驚異的に細かい所作や質感を感じとってもらうようになっていました。また、中野駅からこの会場に向かう「もみじ山共栄千光会」の商店街でも、作品・イベントを紹介するバナーが展示されました。

◆紹介された作家たち◆
 今回、展示・紹介された作家は「サンモール」の巨大バナーで14人、ポスターなど含め計40人以上に及び、作風は自由で多岐にわたります。
 このイベントのメインのポスターに採用されたのは、福井誠の作品。1982年生まれで長崎県の自宅で創作活動を行っています。多彩な色彩の動物や宇宙人のような生き物が画面いっぱいに描かれ、どこにも目が描き入れられているのが特徴です。統合失調症を発症し、幻覚症状で「だれかに見られている」という意識が離れなかったといい、こうした絵を描くことで気持ちが落ち着くのだそうです。「サンモール」の巨大バナーにも別の作品が飾られ、「ブロードウェイ」内でもポスターが2点、さらに「中野駅北口」にある銀行のロビーでも作品が数点展示され、今回のイベントを代表する作家となりました。

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 「サンモール」の巨大バナーで、大胆な構図で髪の毛のある頭部だけが描かれたのは、岡一郎の作品です。1966年生まれ。現在は広島県内の福祉施設でしいたけ栽培をしていますが、作業で山に入っている以外は、昼夜を問わず、ほとんど創作活動に費やしているといいます。多くの作品は、人の頭部、中でも髪の毛の部分だけにクローズアップして画面が構成され、独特の曲線で描かれ、印象的な色彩で塗られています。ポスターでも2点が紹介されました。

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 パリでの展覧会「アール・ブリュット・ジャポネⅡ」展の会場や告知ポスター等のメインビジュアルに、インパクトのある女性の顔を描いた作品が使われた青木尊。「ブロードウェイ」内でポスターが2点展示されました。青木尊は1968年生まれ、福島県在住の作家です。幼少期に自閉症とされ、小学校の特別支援学級で担任が美術の先生だったことから絵を描き始め、29歳のときに入所した施設で本格的な創作活動に取り組み始めました。退所した現在は自宅で制作しており、ファンである演歌歌手やプロレスラー、アニメキャラクターなどの顔や、植物や乗り物などをボールペンや鉛筆で力強いタッチで描くのが特徴です。陽気でユニークな人柄も加わってファンも多いそうで、福島県内では個展が開催されています。

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 また、連動企画の「なかのZERO」での展覧会を代表する作品を制作したのが、1963年生まれのカズ・スズキです。鮮やかな何色もの太い糸を、織り機を使って独自の方法で縦横を複雑に織り込み、何か所も瘤のような形状をもった数メートルの細長くカラフルな糸のかたまりとして造形し、それを天井から何本もぶら下げたインスタレーション。まさに美しい現代アートといえる作品となっています。栃木県の施設で暮らし、週5日、決まった時間だけ工房に入ってもくもくと織り続けているそうですが、一作に数カ月を要し、年間わずか数作という寡作の作家です。

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 このほか、巨大バナーで紹介されたのは、指先だけで器用にクヌギの葉を迷いなく折っていき、極小のさまざまな動物の形にする渡邊義紘、旧・満州に生まれ大連、ハルビンなどを転々とした12歳までの体験から、50歳近くになって始めた絵画制作で、記憶に残る風景、上空を飛ぶ少女、足がはえた飛行機などが混在したシュールなイメージを描き続けている林田嶺一などです。それぞれに圧倒的な個性を放つ作家による作品が揃い、まさに個々がもつ「無限の創造力」を感じさせる展示となりました。

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◆「アール・ブリュット」のこれから◆
 このイベントは、今年も好評のうちに3月3日に終了しました。多くの人の目に留まり、興味をもつきっかけになった方も多いと思われます。こうした紹介イベントを通して「アール・ブリュット」は徐々に人々に知られ、認知されるようになってきています。また、日本の芸術家や著名人がリードしてSNSやメディアで発信したり、行政も積極的に展示を企画したりしてもいます。ただ、福祉と芸術の両方の領域にまたがり、実体がとらえにくいこともあってか、まだまだ評価が定まっているとはいえないのが実情です。
 こうした中、2020年のオリンピック・パラリンピック開催に向けて、文化芸術分野でも取り組みを強化する動きはあり、2018年には「障害者文化芸術活動推進法」が成立しました。同法では、「文化芸術は創造、享受する者の障害の有無にかかわらず、心の豊かさや相互理解をもたらす」という理念を定め、地方公共団体に対して、障がい者の創造活動をバックアップし、その発表や交流を促進する、芸術的価値に応じた正当な評価を受けられるように取り組む、著作権などを守る、などの施策を計画的・総合的に実施することが求められました。障がい者の芸術表現を通して、障がいもまた一つの個性として社会が認知し、障がい者への理解を促進するという考え方によるものといえます。
 当事業団としても、こうした政治・行政の方針も踏まえ、「アール・ブリュット」の魅力や、創作を行う作家の情報などを広く伝え、普及・啓発に取り組む活動を積極的に支援していく考えです。 

日時:平成31年1月25日(金)~3月3日(日)
  場所:中野ブロードウェイ商店街、中野サンモール商店街、中野南口駅前商店街など
主催:中野アール・ブリュット実行委員会
協賛:中野ブロードウェイ商店街振興組合、中野サンモール商店街振興組合、中野南口駅前商店街、もみじ山共栄千光会、テレビ朝日福祉文化事業団、(福)愛成会
後援:中野区

第42回ハンディスキー全国親善大会(長野県菅平大会)
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 怪我や病気などで肢体に障害がある人たちがスキーの技術を披露し合うイベント、第42回ハンディスキー全国親善大会(長野県菅平大会)が、菅平高原ハーレスキーリゾートで1月25日(金)から2日間の日程で開催されました。この大会は、タイムなどの成績を競い合うだけでなく、障害を乗り越えてスキーを楽しむ全国の仲間が集い、交流を深めることも目的としています。テレビ朝日福祉文化事業団は、1978年に常陸宮両陛下ご臨席のもとで開催された第1回(長野・斑鳩高原)から共催してきました。

 今回開催の菅平は、気温が低く雪質がよいことで知られ、初級者から上級者まで多くのスキーヤーに長年親しまれ、愛されてきたスキー場です。北は秋田県、南は愛知県から、障害がない人も含めて計32人が選手として参加。また地元スキー場、スキークラブをはじめとするボランティアの皆さんにコース設営や運営、安全管理にご協力いただきました。
 今冬は降雪が遅く、新年になってもスキー場のオープンの遅れが伝えられ、関係者の気をもませる天候でしたが、大会前日の夜から一気に大雪に。競技本番の時間帯だけは一時的におさまり、新雪で滑降できるという理想的なコンディションでの開催となりました。
 一同は25日午後、三々五々各地から集合。17時から宿泊先のホテルシュワルツ内で開会式に臨み、選手宣誓、コースやルール説明、ゼッケンの配布を行いました。翌朝、選手たちは入念に準備を行い、リフトが動き出すのを待って山頂に近いゲレンデのスタートポイントに集合。インスペクション(コース下見)を終え、10時30分から初級、中級、上級、ゲストメーション(健常者)の4つのクラスに分かれ、順番に競技をスタートしました。
 競技はアルペン・大回転ですが、タイムの速さを争うのではなく、同じコースを2回滑り、2回のタイム差が一番少ない選手が優勝となる「チャレンジタイムレース」。スピード勝負と異なり、自分の滑りをどうやって正確にコントロールできるか、その技術が勝敗のカギとなります。
 競技を行ったゲレンデにある「かもしかコース」は中級者レベルの斜面で、全長約500メートル。競技の開始前に雪がちょうど降りやみ、雲間から僅かに太陽の光が射し、青空も顔を出しました。
 赤と青の旗門が交互にセットされたコースを、初級クラスの一回目から順番にスタート。腕や片脚に障害のある選手が義足を外して片脚だけに1枚のスキー板を履いて、あるいは義足の方にもスキーを履いて2枚のスキー板を使う「立位(スタンディング」、両脚に障害がある選手がチェアスキーで滑る「座位(シッティング」、さらに健常者と、滑り方はさまざまですが、全員、果敢に風を切ってシュプールを描き、旗門を次々と通過していきました。
 クラス別に2回の滑走を終え、夕方にはホテルに戻り表彰式が行われました。クラスごとに、2本のタイム差が少ない順に発表され、上位3人に金・銀・銅のメダルが贈呈されました。全選手の記録をみると、タイム差が1秒以内の選手は全32人中、実に12人。0.00秒単位というハイレベルの競争でした。
 表彰式のあとは、夕食をとりながら交流会が行われました。親善大会の名の通り、競技を振り返ってお互い健闘を称えつつ、久しぶりの再会に近況を報告したり冗談を言い合ったりして旧交をあたためる人たちの姿も多く、会場は最初からにぎやか。今回はビンゴ大会も開かれて大いに盛り上がり、笑顔が溢れていました。
 参加選手の皆さんをはじめ、長い期間をかけて準備にあたっていただいた日本身体障害者スキー協会、大会開催に尽力くださった全ての関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

【試合結果】
上級優勝
伊藤義人(愛知県)  タイム差  0秒41
中級優勝
三原章夫(宮城県)  タイム差  0秒17
初級優勝
鈴木勝統(愛知県)  タイム差  56秒11
ゲストメーション
吉川藍流(愛知県)  タイム差  0秒15

日時:2019年1月25日(金)~26日(土)
場所:菅平高原ハーレスキーリゾート(長野県上田市)
主催:日本身体障害者スキー協会
共催:テレビ朝日福祉文化事業団
後援:長野県、上田市、長野県スキー連盟、長野県障がい者スポーツ協会、長野県障がい者スポーツセンター、長野県障がい者福祉協会、信濃毎日新聞社、長野朝日放送
協力:菅平高原ハーレスキーリゾート、ホテルシュワルツ、ホテル城山館、菅平高原スキークラブ

五感で楽しむ音楽会 2018 ~LIVE TOGETHER CONCERT~
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 10月20日(土)、品川区立総合区民会館「きゅりあん」8階大ホールにて、障がいのある方もない方も共に楽しめる入場無料のクラシックコンサート「五感で楽しむ音楽会 2018 ~LIVE TOGETHER CONCERT~」を開催しました。「トゥレヴァン・コンチェルト」や昨年の創立40周年記念「LIVE TOGETHER!」を継承した、テレビ朝日福祉文化事業団の障がい者福祉の大きな催し物です。障がいのある方々にも会場で音楽を楽しんでいただけるよう、盲導犬の入場のほか、手話通訳、字幕、各種スピーカーやヒヤリングループの設置など様々な鑑賞サポートをご用意しました。当日は秋晴れの好日となり、大ホールがほぼ満席となる900名以上のお客様にご来場いただきました。

 第1部は、視覚障がいを持ちながらも世界的に活躍するヴァイオリニストの川畠成道さん、左手のピアニストとして知られる智内威雄さんの演奏を堪能し、心に響くコンサートとなりました。
 川畠さんのヴァイオリンを期待して来られているお客様も多く、その繊細で厚みのある音色を体験し、「感激した」「鳥肌が立った」と多くの喜びの声を頂戴しました。また智内さんのピアノは、本当に左手だけで演奏されているとは思えないような音色です。そこで今回、智内さんの手元を撮影した映像をスクリーンに映写する試みをしたところ、「本当に左手だけで驚いた」「感動した」と多くの感想を頂戴しました。お2人とも演奏される曲目を解説しながらそれぞれ40分近くの見事なステージを披露していただきました。

 第2部は、視覚や聴覚に障がいを持つ方も音楽を楽しめるような工夫を凝らした「五感で楽しむブラスアンサンブル」。東京藝術大学出身のプロオーケストラ奏者を主体として結成されたブラスアンサンブル・ゼロによる演奏と映像とが共演するステージです。
 オープニング曲は、会場全体を活用し客席に下りた演奏者が一人ずつ音を出す「音のリレー」。目を閉じていても、聴覚に障がいがある方でも、演奏者の位置と音の振動、ホールの広さなどを体感していただくことができました。
 3曲目のドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」第4楽章では、東京藝術大学社会連携センターCOI拠点の製作した映像が生演奏に同期して大型スクリーンに映し出されました。まるで映像が音を奏でるように、ぴったりと演奏にシンクロする映像と音との共演は見ごたえがありました。
 続いて4曲目では、筑波大学附属聴覚特別支援学校の小学6年生の2人の生徒にスネアドラムで演奏に加わっていただきました。タブレットと音量を視覚化したアプリを使用することで、聴覚に障がいがある方でも自分の演奏している音のタイミングと音量が直感的に把握することができます。大きなホールでプロの演奏者と共演するのはたいへん緊張したことと思いますが、立派に演奏をしてくれました。演奏後には支援学校の後輩たちがステージに駆け寄り、2人に花束を渡している光景も感動的でした。
 最後に、第1部に出演した川畠成道さん、智内威雄さんにも加わっていただき、全員で「花は咲く」を演奏、会場のお客様も合唱しました。智内さんのピアノの音ではじまり川畠さんの美しいヴァイオリンが加わり感動的なハーモニーを響かせているところに、ブラスアンサンブル・ゼロの管楽器も参加していきます。歌いながら涙しているお客様もいらっしゃいました。曲が終わると、大きな拍手とともに、「ありがとう!」と声をかける方もいらっしゃいました。

 ロビーには、抱っこスピーカー「ハグミー」と髪の毛で音を感じる装置「Ontenna」の体験・貸し出しブースを設けました。聴覚に障がいのある方だけでなく、一般の方にも触れていただきました。また、ヤマハと東京藝術大学COI拠点が共同で開発した「だれでもピアノ」を体験していただくブースも設けました。片手の1本指だけでメロディを奏でると、そのメロディのタイミングや強弱に合わせて自動で伴奏とペダルがついてきます。初心者や障害のある方でもピアノを上手に演奏できてしまうというグランドピアノを体験しようと、ロビー内には行列ができていました。

 テレビ朝日福祉文化事業団は、障がい者福祉のため、また社会福祉法人の地域社会への貢献が望まれる今、未来へ向けての新しい一歩となるよう、今後もこのような取り組みを継続していきたいと思います。出演者の方々をはじめ、ご賛同くださいました協賛各社、ご協力いただきました関係各位、そして当日ご来場のお客様に深く感謝申しあげます。

五感で楽しむ音楽会プログラム
プログラムはこちら


来場者の感想(抜粋)

★最高に素晴らしいコンサートでした!!感動いたしました。

★すばらしい企画です。今後も続けてください。

★川畠さんの演奏、感激の一言!

★川畠さんのヴァイオリンの音の厚み、人間性があらわれてました。

★左手のピアニスト智内威雄さんの演奏に涙ぐんでしまった。

★智内さんのピアノには感動しました。片手でもできる、人はやればできるんだと感じました。

★障がいを乗り越え明るく音楽活動を続けていることに感動しました。

★障がいがあっても、全ての人に平等にチャンスがあると感じました。ただ、そのチャンス・機会とどう巡り合うかという事の大切さ。わが子にもいろいろ前向きに障がいに負けず進んでほしいと思いました。

★五感を使って楽しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

★筑波大学附属聴覚特別支援学校のお子さん2人が一生懸命スネアドラムをたたく姿に感動しました。このようなアプリで強弱を表現し演奏できるという事にもびっくりしました。

★特別支援学校の子どもが舞台に上がり、暖かい拍手が良かった。

★「花は咲く」は歌っていて泣けてきてしまいました。

★障がいのある人とない人のコミュニケーションの場を体験するコンサートで、素晴らしいと思います。

★磁気ループ席を用意して頂きありがとうございました。おかげさまで音楽を充分楽しめました。

★日常の忙しさを忘れ、ほのぼのと昔を思い出すやさしい気持ちになれるコンサートでした。ありがとうございました。

★とても感動しました。勇気や愛をたくさんもらいました。

★心から感動しました。今までにないクラシックコンサートが楽しめたからです。

日時:平成30年10月20日(土)
場所:品川区立総合区民会館 「きゅりあん」8階大ホール
主催:テレビ朝日福祉文化事業団
共催:東京六本木ライオンズクラブ
後援:品川区・東京都社会福祉協議会・品川区社会福祉協議会・テレビ朝日
協力:東京藝術大学COI拠点・筑波大学附属聴覚特別支援学校
特別協賛:㈱竹中工務店・ダイダン㈱
協賛:ALSOK東京㈱・㈱伊佐梅・㈱大塚商会・㈱関電工・㈱コマデン・
   ㈱シービーエス・㈱台東サービス・㈱テルミック・㈱東京美術・
   富士ゼロックス㈱・富士通㈱・㈱ミヤギ・横浜エレベータ㈱東京支店

第41回 車いすバスケットボール秋季大会
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 第41回となる「車いすバスケットボール秋季大会」を、2018年9月22日(土)、23日(日)の両日、千葉県千葉市の「千葉ポートアリーナ」で開催しました。
 2020年の東京パラリンピックが近づき、パラスポーツ全体への注目は近年になく高まっています。中でも、障がいのない選手も一緒になって競り合う車いすバスケットボールは、その激しさ、スピード感からも人気が高く、花形競技の一つです。40年余り続くこの秋季大会は、全国の選手たちの目標となり、選手層・ファン層の裾野を広げることに貢献してきました。
 今回は全国から集まった6チームを2グループに分けて、総当たりのリーグ戦方式で実施。車いすが軋む音やボールのバウンド音、選手の掛け声が終始館内に響き渡る、熱い戦いを繰り広げました。優勝はAグループは「群馬マジック」、Bグループは「相模FORCE」がそれぞれ手にしました。
 日本車いすバスケットボール連盟の方々、千葉市の関係者の方々、ボランティアの方々の熱意と善意により今回も無事に大会を終えることができました。今回秋季大会に参加した選手の皆さんが、より高い目標に向けて更に切磋琢磨していくことを期待します。

日時:平成30年9月22日(土)、23日(日)
場所:千葉県千葉市 千葉ポートアリーナ
主催:日本車いすバスケットボール連盟、テレビ朝日福祉文化事業団
後援:千葉市、千葉市教育委員会
協力:株式会社モルテン、淑徳大学

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