国別対抗戦とは

オリンピック、世界選手権、グランプリファイナルを通じ、これまで100年以上にわたって「個人」の世界一を争ってきたフィギュアスケート。しかし2009年からは最も強い「国」を決める団体戦が始まった。それが「世界フィギュアスケート国別対抗戦」。この大会をきっかけに昨年のソチオリンピックでは「フィギュアスケート団体」が正式種目に採用。世界的にも大きな盛り上がりを見せた。

出場国は2014/2015シーズンのグランプリシリーズ・ファイナル、世界選手権などで得られるポイント上位6ヵ国のみ。まさに「世界トップ6」による世界最強国を決める戦いといえる。

歴史的演技が披露されてきたシーズン最終戦

グランプリシリーズ/ファイナルから世界選手権を経て行われる国別対抗戦。シーズンを締めくくる最終戦のため、これまで各選手の“完成形”とも言える演技が大会の歴史に刻まれてきた。

第1回大会では浅田真央が大技・トリプルアクセルに3度挑戦し、自己最高得点をマーク。

第2回大会では高橋大輔がショート歴代最高得点を更新。快心の演技で日本が世界一に輝いた。

第3回大会では鈴木明子が快心の演技で自己最高得点をマーク。

果たして今大会はどんな伝説の演技が披露されるのか――

国の“総合力”が問われる団体戦

各国男子シングル2名、女子シングル2名、ペア1組、アイスダンス1組の4種目、8名が出場。日本が伝統的に強さを見せるシングルだけではなく、ペア・アイスダンスも含めた国の「総合力」が問われる大会になる。

勝敗は、各種目のショート、フリーそれぞれの順位に応じて与えられるポイントの合計で決まる。男子シングル、女子シングルは1位が12ポイント、以下順位が下がるごとに1ポイントずつ減っていき、最下位が1ポイント。ペア、アイスダンスは1位が12ポイント、最下位が7ポイントとなる。

※ショート、フリー共に同様にポイントを算出し、合算して総合順位を決める