第45回全日本大学駅伝

ディレクターレポート
6月29日(土) 東海地区予選会

瑞穂公園陸上競技場で行われた、東海地区予選会。
全日本大学駅伝が開催される、地元・東海地区からの本大会出場枠は2つ。13校が出場し、各校8人の選手が、2人ずつ、4つの組にわかれて10000mを走り、合計タイムで争います。

今年も、5大会連続出場中の中京大、去年2位の名古屋大、2大会ぶりの出場を目指す愛知工業大の「3強」が有力とされ、そこに、近年メキメキと力をつけ、去年4位に入った皇學館大がどこまで絡めるか、という展開が予想されていました。
しかし、始まってみると、想定外の状況となります。

第1組、中京大勢が1・2位フィニッシュ。その二人と終始先頭争いを演じ、3位に入ったのが、岐阜経済大の1年生・大垣でした。そして、地力のある名大勢が5・6位となり、そこに続いたのが、またも岐経大の1年生・島袋。愛工大勢が出遅れ、皇學館大の二人が徐々に下がっていった中、岐経大が総合2位につけたのです。
続く第2組。またも中京大勢が1・2位でゴールする中、岐経大の1年生二人が、僅差の4・5位に入ります。ほとんどノーマークだった岐経大の快進撃に、観客も、取材陣も、ざわつき始めました。

実は、岐経大の監督は、揖斐祐治さん。地元・土岐商業高校から駒澤大学にすすみ、全日本大学駅伝で3度の区間賞を獲得している名ランナー。揖斐さんが所属した4年間で、駒澤大学は、全日本で3度、箱根駅伝で2度の優勝を果たしています。
今年度から駅伝部が創設され、その初代監督となった揖斐さんですが、1年生4人の快走に、早くも笑顔が見られました。
揖斐「出来すぎです。ここまでは100点。残りの選手は安定感があるので、なんとか逃げ切りたい。」

第3組、巻き返しをはかる愛工大は、2年生・吉田が先頭に立ってレースを引っ張り、そのままトップでゴール。しかし、2位に入ったのは、ここも岐経大の1年生・安田でした。
岐経大のもう一人は、今回、4年生でただ一人エントリーされたキャプテンの米田。徐々に遅れていきますが、必死の粘りを見せ、ライバルとなる皇學館大、名大の2番手に先着。愛工大には迫られたものの、総合2位を守ります。
中京大勢は、きっちりと3・4位に入り、総合1位で、リードを広げました。

迎えた、最終第4組。岐経大の二人は、先頭からは離れるものの、粘りの走りを見せます。仲間から大きな声援。3組を走ったキャプテン米田も、祈るような姿勢で見守ります。ノーマークの伏兵による、サプライズが起きるのか…?
会場の熱気が高まる中、愛工大のエース萱垣が全レース中、最速タイムでトップ。中京大が2・3位できっちりとゴールし、総合1位を確定させます。
そして、岐経大の二人は、9・10位。逆転を狙う愛工大・名大・皇學館大は、2番手の選手が遅れてしまいました。

最後まで大きく崩れる選手を出さず、逃げ切った岐経大。当然、本大会は初出場。岐阜県勢としては、32年ぶりに伊勢路の切符をつかむ、快挙を成し遂げました。


全日本大学駅伝に出場した東海勢は、ここ数年、繰り上げスタートのため、母校のたすきをつなぎきることができていません。安定感抜群の中京大と、1年生主体のフレッシュな岐経大。今年は、悲願のたすきをつなぐことができるのか? 本大会では、対照的な2チームの走りにも、注目です。


今回のご当地グルメは、おみやげ。
名古屋といえば、「味噌カツ」と「海老フライ」!
ということで、買ってきました。



しかし、あけて見ると…、あれ? なんか違う???




あ!よく見たら…




ちょっと違ったけど、美味しかったから良し! みなさんも、本大会の応援に行ったときには、おみやげにいかがですか?