Design code

毎週土曜 夜

放送内容

2018.01.27 #194

遠藤大樹(えんどう だいき)
[ ミニチュアハウス作家 ]

サビだらけの自動車が置かれた廃工場。実は、12分の1サイズのミニチュア。
作ったのはミニチュアハウス作家・遠藤大樹。

「古びた雰囲気」を出すことでリアリティが増すという。塗装や加工はもちろん、材料選びにもこだわりが詰まっている。錆びた雨樋(あまどい)の材料は、わざわざアメリカから取り寄せた紙のストロー。

「プラスチックより紙の方が繊細な色を出せますし、金属特有の傷やへこみも表現する事ができます。」

外壁のレンガも手作り。
「レンガの1個1個に風雨にさらされたでこぼこ感を細かく入れたいと思ったので、石膏の塊から1個ずつ削り出して作っています。」

そこはかとなく生活感が漂う遠藤の作品。そこにこめられたデザイン・コードとは…

【住んでいる人を感じる】

「住んでいる人と物語を感じてもらいたいですね。」

遠藤の作品に人は登場しないが、そこで生活している人物を想像させる仕掛けが随所に施されている。ガソリンスタンドをモチーフにした作品『Reborn to Be Wild』では…

「飲み口が欠けたコーラの空き瓶とその隣にあるスパナがポイントですね。店の主人はスパナでふたを開けちゃうようなワイルドな男なんです。」

ほとんどの部品を器用に手作りする遠藤。というのも…
「私はもともと歯科大学に通っていたんですが、その時に学んだ研磨や石膏の技術が役にたっています。」

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「渋谷クラフト倶楽部作品展」
会場:東京交通会館・B1Fゴールドサロン
会期:2018年2月11日(日)〜17日(土)
時間:午前11時〜午後8時
(初日は午後1時開場/最終日午後7時閉場)
入場:無料
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