作曲 : J.ブラームス
ブラームス後期の作品には「3度下行」のモチーフの使用例が数多く見られる。自分が好きなこのモチーフを、自身最後の交響曲に印象深く刻み込んだ。
作曲 : J.ブラームス
中世ルネサンスの西洋音楽で使われていた音列「教会旋法」風の主題を持つ。教会旋法は、長調・短調のルーツであり、それは古典音楽の原点とも言うべき響きである。
作曲 : J.S.バッハ
作曲 : J.ブラームス
バッハのカンタータ150番の低音のメロディを主題とする変奏曲「パッサカリア」による楽章。変奏曲は通常、短調・長調の転調を繰り返すが、この曲はほとんど短調のまま最後も短調で終わる。ブラームスは去り行く19世紀を感じ、「交響曲第4番」の各楽章に、残しておきたい古典音楽の象徴を込め、最終楽章はバッハが用いた暗い短調で終わらせることでバッハから自分に繋がるドイツ古典音楽の集大成とした。
指揮 : 佐渡裕
演奏 : 東京フィルハーモニー交響楽団