現在名曲といわれる楽曲には、実は初演当時不評だったものが数多く存在しています。それらの中から、チャイコフスキーの「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」、「ピアノ協奏曲第１番」、ベートーヴェンの「田園」などを、エピソードと共にお聞きいただきました。
♪青島広志、三舩優子（ピアノ）、十束尚宏（指揮）、東京フィルハーモニー交響楽団

○青島　広志　　あおしま　ひろし／作曲家

1955年東京生まれ。東京藝術大学大学院（修士課程）を首席で卒業。オペラに造詣が深く、オペラの自作品も数多く、高い評価を受ける。また、独自のユニークな視点での執筆活動、音楽会の構成、演出、指揮・ピアノ出演、最近はイラストレーターとしてなど多岐にわたり活躍中。現在東京藝術大学・都留文科大学講師。「題名のない音楽会」アドバイザー。

○三舩　優子　　みふね　ゆうこ／ピアニスト

1988年第57回日本音楽コンクール第１位入賞。ジュリアード音楽院に留学。91年アメリカデビューを果たし、同年フリーナ・アワーバック国際ピアノコンクール優勝。
音色の美しさとスケールの大きな力強い演奏で聴衆を魅了、古典から現代音楽に至るレパートリーの幅広さにも定評がある。NHK-BS2「週刊ブックレビュー」の司会を6年間務めるなど多岐にわたり活躍。
公式ウェブサイト　http://www.yukomifune.com

○十束　尚宏　　とつか　なおひろ　／指揮者

桐朋学園大学指揮科及び研究科修了。故森正、小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明各氏に師事。1982年「第17回民音指揮者コンクール」優勝。同年、タングルウッド音楽祭に招かれ、クーセヴィツキー指揮大賞を受賞。1984年ボストン交響楽団に副指揮者として招かれ、同年ベルリンに留学、再びタングルウッド音楽祭にて故バーンスタイン、プレヴィン、スラットキン各氏に師事。2002年よりウィーン国立歌劇場にて研鑽を積んでいる。

○東京フィルハーモニー交響楽団

1911年創立の日本で最も伝統あるオーケストラ。2001年に新星日本交響楽団と合併し、日本で初めてシンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せ持つオーケストラとなる。2010年4月、ベルリン国立歌劇場など世界の楽壇で活躍するダン・エッティンガーが常任指揮者に就任。定期演奏会を中心とする自主公演、新国立劇場などでのオペラ・バレエ演奏、放送演奏、教育プログラムなどの国内活動をはじめ、近年はアジアツアーなど海外公演でも高い評価を得ている。
公式ウェブサイト　http://www.tpo.or.jp