サマースクール第3回目は、“オペラ”について特集しました。
♪沼尻竜典（指揮）、佐々木典子（ソプラノ）、加納悦子（メゾ・ソプラノ）、黒田博（バリトン）、
安井陽子（ソプラノ）、大山亜紀子（ソプラノ）、谷口睦美（メゾ・ソプラノ）、
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

○佐々木典子　ささき　のりこ　　／ソプラノ

気高い品格と情感に満ち、世界的巨匠からも絶賛される魅惑のディーヴァ。ザルツブルク留学後、ウィーン国立歌劇場とソリストとして契約し､ヨーロッパ各地の劇場においてオペラに出演。
国内でも数々のオペラに出演し常に大喝采を浴びている。特にリヒャルト･シュトラウスのオペラでは、08年びわ湖ホールと神奈川県民ホールの共同制作『ばらの騎士』での元帥夫人が絶賛を博したように高い評価を得ており内外でも比肩する者は少ない。二期会会員

○加納 悦子 　かのう　えつこ　　／メゾ・ソプラノ

磨き抜かれた圧倒的な歌唱力で、確かな信頼を得ているメゾ・ソプラノの第一人者。東京芸術大学大学院修了後にケルンで学び、ケルン市立歌劇場の専属歌手として契約。ヨーロッパでは同歌劇場を中心に各地のオペラハウスや音楽祭に数多く出演した。国内でも日生劇場『ルル』で難役の主要3役をこなして柔軟性ある演技が絶賛されたほか、08年のびわ湖ホール・神奈川県民ホール共催『ばらの騎士』のオクタヴィアン役で大好評を博した。二期会会員

○黒田　博　くろだ　ひろし　　／バリトン

スタイリッシュで端正な音楽と華ある舞台姿で魅了するカヴァリエ・バリトン。新国立劇場、二期会など大舞台での重要公演に欠かせない存在。『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ハンス・ザックス、三木稔『じょうるり』人形遣い与助、『エウゲニー・オネーギン』標題役など常に期待を裏切らない。平成15年度京都市芸術新人賞受賞。二期会のオペラ歌手4人による男声ユニット「THE JADE(ザ・ジェイド)」のメンバー。二期会会員

○安井陽子　やすい　ようこ　　／ソプラノ

磨かれた超絶技巧と妙なる美声で注目される新星。文化庁派遣でウィーンへ留学。ウィーン国立音楽大学修了。オーストリア在住中、ヘンツェ『若き貴族』のイーダにてヨーロッパデビュー。08年二期会デビューとなった『ナクソス島のアリアドネ』のツェルビネッタ役では、コロラトゥーラの見事な歌唱と豊かな音楽表現が新聞各紙で絶賛を浴びた。09年は新国立劇場『魔笛』夜の女王に出演するなど、今後の活躍に期待が集まっている。二期会会員

○大山 亜紀子　おおやま　あきこ　　／ソプラノ

伸びやかで繊細なイタリアの声、卓越した音楽性で魅了する逸材。東京芸術大学および同大学院修了。06年東京二期会『蝶々夫人』標題役での本格的デビューで満員の聴衆の絶賛を浴び、09年の同作品の再演でも確かな存在感を示した。07年の『仮面舞踏会』でも主役のアメーリアを歌う。さらに2010年2月の二期会『オテロ』（新制作・白井晃演出）ではデズデモナに抜擢され、そのドラマティックかつ繊細な音楽作りは記憶に新しい。二期会会員

○谷口睦美　たにぐち　むつみ　　／メゾ・ソプラノ

豊麗な美声と圧倒的な存在感で注目を集める若きメゾ・ソプラノ。06年Ｐ・コンヴィチュニー演出／東京二期会『皇帝ティトの慈悲』セスト役で大成功を収め、彗星のごとく現れた逸材。『カルメン』タイトルロールや、『ナクソス島のアリアドネ』作曲家、『カプリッチョ』女優クレロン役など立て続けに出演し、その艶やかな歌声で日本を代表するメゾ・ソプラノに成長するべき大型新人誕生との呼び声も高い。09年出光音楽賞受賞。二期会会員

○沼尻　竜典　ぬまじり　りゅうすけ　　／指揮者

びわ湖ホール芸術監督、群馬交響楽団首席指揮者兼芸術アドヴァイザー、大阪センチュリー交響楽団首席客演指揮者、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ主宰。1990年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。以来ロンドン響、モントリオール響、シドニー響、ベルリン・ドイツ響、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響、パリ室内管、ケルン、ミュンヘン、インスブルック等欧米各地のオーケストラ、歌劇場へ客演している。

○神奈川フィルハーモニー管弦楽団

1970年3月に発足。定期演奏会等の演奏会の他、オペラ、バレエからポップスに至るまで幅広いジャンルで活躍し、全国的な活躍を続けている。2009年4月に金聖響を常任指揮者に迎え、今最も注目されているオーケストラである。