ブラームスはお好き・じゃない?
名曲百選(9)ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」 |
ブラームスは、当時の名ヴァイオリニスト・サラサーテの演奏に感激し「ヴァイオリン協奏曲」を書き上げました。敬愛するベートーヴェンの古典派の書法で書き上げたため、近年の名作と比べると古臭い印象も与えます。今回はブラームスに青島広志さんが扮し、何にでも文句を言う新キャラクター「題名音楽大学 クレーマー・ちさ子教授」こと高嶋ちさ子さんとで、この作品について議論しました。演奏はグラミー賞受賞ヴァイオリニスト、ジェームス・エーネス。
♪ジェームス・エーネス(ヴァイオリン)、高嶋ちさ子、青島広志、佐渡裕(指揮)、
東京フィルハーモニー交響楽団
○ジェームス・エーネス(ヴァイオリン)
カナダ出身。2008年グラミー賞&グラモフォン賞を受賞、最も注目されている音楽家の一人である。20世紀を代表する名ピアニスト、グレン・グールドを発掘したウォルター・ホンバーガー氏にその才能を見出され、13歳でデビュー以後、世界有数のオーケストラと指揮者との共演を続けている。CDもバッハから現代曲まで多数、最新CD“Homage”はストラディヴァリウスなどの銘器を十数台弾き比べし、話題を呼んでいる。使用楽器はストラディヴァリウス“Ex Marsick”。
○高嶋ちさ子 たかしま ちさこ/ヴァイオリニスト
桐朋学園大学を経て、イェール大学音楽学部大学院修士課程修了。
デビュー後、全国各地で数多くの観客を集め、新たなクラシックファンを獲得している。06年には、新プロジェクト「高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト」を立ち上げ、多いに注目を集める。現在、年間100本近くの演奏会を中心としながらも、コンサートプロデュース、執筆、テレビ・ラジオ番組の出演などでそのキャラクターが評価され、活動の場は更に拡がりを見せている。
高嶋ちさ子official web site http://www.j-two.co.jp/chisako/
○青島広志 あおしま ひろし/作曲家
1955年東京生まれ。東京藝術大学大学院(修士課程)を首席で卒業。オペラに造詣が深く、オペラの自作品も数多く、高い評価を受ける。また、独自のユニークな視点での執筆活動、音楽会の構成、演出、指揮・ピアノ出演、最近はイラストレーターとしてなど多岐にわたり活躍中。現在東京藝術大学・都留文科大学講師。「題名のない音楽会」アドバイザー。
○東京フィルハーモニー交響楽団
1911年創立の日本で最も伝統あるオーケストラ。2001年4月に新星日本交響楽団と合併し、日本で初めてシンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せ持つオーケストラとなり、スペシャル・アーティスティック・アドヴァイザーにチョン・ミョンフンが就任。定期演奏会を中心とする自主公演、新国立劇場などでのオペラ・バレエ演奏、放送演奏、教育プログラムなどの国内活動をはじめ、近年はアジアツアーなど海外公演でも高い評価を得ている。

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