常にご自身の音響を追及し歩み続ける“世界のトミタ”こと冨田勲さんをお迎えし、「ジャングル大帝」
から現代取り掛かっている作品まで、いかに独自の音響世界を追求してきたのかをご紹介しました。
♪冨田勲(作編曲・シンセサイザー)、藤原道山(尺八)、鹿野由之(バリトン)、滝田美智子(琴)、
稲葉明徳(篳篥)、日本フィルハーモニー交響楽団 他
○冨田 勲 とみた いさお/作編曲、シンセサイザー
1932年東京生まれ。慶応義塾大学在学中より映像音楽の仕事をはじめ、NHK大河ドラマ「花の生涯」「天と地と」「新平家物語」「勝海舟」「徳川家康」、TVアニメ「ジャングル大帝」「リボンの騎士」、映画「たそがれ清兵衛」「武士の一分」などの音楽を担当。一方、シンセサイザーによる作編曲・演奏のパイオニアとして、アルバム「月の光」「展覧会の絵」「惑星」などを発表。グラミー賞4部門にノミネートされるなど、いずれもが世界的なヒットを記録している。1998年冨田音楽の集大成とも呼べる「源氏物語幻想交響絵巻」を作曲。東京、ロスアンジェルス、ロンドンにて初演の後ロンドン・フィルと録音した。
○藤原 道山 ふじわら どうざん/尺八奏者・作曲
10歳より尺八を始め、人間国宝 山本邦山に師事。東京芸術大学大学院音楽研究科修了。2001年アルバム「UTA」でCDデビュー。以来、「空 」<千住明プロデュース>、トラディショナルアルバム「壱」、「かざうた」<武部聡志プロデュース>、「響-kyo-」<藤原道山×冨田 勲>、日本の四季をテーマにした「故郷~日本の四季」をリリース。またソロ活動と並行してピアノ/妹尾武、チェロ/古川展生でのユニット『KOBUDO-古武道-』を結成、「KOBUDO」「風の都」を制作、これまでに計10枚の作品を発表。アルバム・コンサート制作、舞台音楽制作、松竹映画・山田洋次監督・木村拓哉主演『武士の一分』では、ゲスト・ミュージシャンとして音楽に参加、またウィーン・フィルメンバーによるスペシャルアンサンブルとも共演するなど幅広く活動。
<オフィシャルホームページ> http://www.dozan.jp
○滝田美智子 たきた みちこ/二十五絃箏
東京生まれ。箏を野坂恵子氏に師事。東京音楽大学卒業。ソロとして国内外で数多くのリサイタルを行うほか、日本音楽集団、六華仙を経て、現在オーケストラアジアに在籍している。
コロムビアより、現在まで4枚のCDを発表。
演奏活動の他、東京音楽大学、桐朋学園芸術短期大学、国立音楽大学非常勤講師も務めている。生田流箏曲松の実会会員。
○稲葉明徳 いなば あきのり/篳篥
9歳より篳篥を始め東儀兼彦氏 多忠麿両氏に師事。
19歳より東京楽所に所属し、国立劇場を中心に国内外での演奏やCD制作、現代音楽公演等に参加、ソリストとして数々のオーケストラとも共演している。
1996年独立以来、古典雅楽からポップス、ジャズまで自己のグループを率いて国際的に活動し、多くのメディアに楽曲提供等もしている。
○鹿野由之 しかの よしゆき/バス
日本大学芸術学部、東京芸術大学別科卒業。オペラデビュー後、約10年間ポップス界の貴重なベース・ヴォーカルとして活躍。再びクラシックに転じ、二期会をはじめ、新国立劇場、日生劇場、びわ湖ホール、小澤征爾音楽塾をはじめとする数々の重要オペラ公演に欠かせない存在となっている。とりわけケルン市立歌劇場共同制作『ばらの騎士』では大役オックス男爵で高い評価を得た。オペラ界の貴重なバス歌手として活躍している。二期会会員
○日本フィルハーモニー交響楽団
1956年創立。“音楽を通して文化を発信する”日本フィルは、昨年から首席指揮者に就任したロシアの名匠アレクサンドル・ラザレフを中心に、年間150公演以上の演奏会 を開催。また全国各地で教育ワークショップ等も積極的に展開している。

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