様々な音が氾濫する現在、自分から耳を傾けたくなる（「hear」でなく「listen」）、小編成でも味わい深い音楽を特集します。
♪キュウ・ウォン・ハン（バリトン）、御喜美江（アコーディオン）、村治佳織（ギター）、
大谷康子グループ

○キュウ・ウォン・ハン　　バリトン歌手

韓国・ソウル出身。マンハッタン音楽院で学士号、修士号を取得。ベルヴェデーレ国際声楽コンクール等、数多くの受賞歴を持つ。99年サンフランシスコ・オペラ劇場の「ドン・ジョバンニ」でデビュー。01年にヨーロッパ・デビューを果たし、同年3月には新国立劇場で「魔笛」にパパゲーノ役で登場。近年はサンフランシスコ・オペラの「カルメン」、「蝶々夫人」、「トゥーランドット」、ボルドー劇場の「蝶々夫人」「セビリアの理髪師」等に出演。日本国内では、「1万人の第九」コンサートに04年から毎年出演するほか、「蝶々夫人」などのオペラ作品や、フォーレ「レクイエム」（指揮：佐渡裕）等に出演。08年9月10日ソロデビューCDをリリース。

○御喜美江　　アコーディオン奏者

東京生まれ。4歳からアコーディオンに親しむ。16歳でドイツ・トロシンゲン市立音楽院へ留学。ハノーバー国立音大ピアノ科でベルンハルト・エーベルトに師事。ドイツを中心に活発な演奏活動を展開。1990年にはドイツ・ウェストファーレン州政府芸術奨励賞（音楽部門）をアコーディオン奏者として初めて受賞。国内では1977年に岩城宏之指揮・札幌交響楽団でデビュー。バロック作品から彼女のために書かれた新作に至るまでの意欲的なプログラムが注目を集め、クラシック・アコーディオンの第一人者として幅広い支持を得ている。現在、ドイツ・エッセンのフォルクヴァンク音楽大学アコーディオン科教授。

○村治佳織　　　ギタリスト

東京都生まれ。3歳より父・村治昇にギターの手ほどきを受け、10歳より福田進一氏に師事。1989年ジュニア・ギター・コンテストにおいて最優秀賞を受賞。92年ブローウェル国際ギター・コンクール及び東京国際ギター・コンクールで優勝を果たす。93年デビュー・リサイタルを開催。95年イタリア国立放送交響楽団の日本ツアーにソリストとして同行、全国各地で公演し高い評価を得る。同年第5回出光音楽賞を最年少で受賞。96年5月、イタリアでヨーロッパ・デビューを飾る。97年よりパリのエコール・ノルマルに留学。99年に帰国、本格的なソロ活動を開始。オーケストラ、室内楽との共演も重ね、幅広い層からの支持を受けている。現在最も注目されているギタリスト。