| 指揮 : |
佐渡 裕 |
| 演奏 : |
兵庫芸術文化センター管弦楽団 |
イギリスの劇作家シェイクスピアの劇「ロミオとジュリエット」に基づいたバレエ音楽。
プロコフィエフはこの時期、これまでの現代的作風から、音楽を大衆的な方向に修正しようと考えていました。そのようなタイミングで出会ったのがシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」。純愛を描く詞的な内容に感動したプロコフィエフは、この作品のバレエ化を思い立ちます。そして約8ヶ月の期間を費やし、1935年に52曲からなる全曲を完成させます。しかし、音楽が「踊りにくい」、そしてハッピーエンドに変更したことなどが一方的に批判され、上演する予定だった公演をキャンセルされてしまいます。そこでプロコフィエフは内容を書き換え、7曲で構成された組曲版を2種類作成します。それらのオーケストラ作品で注目を集めた後にバレエとして上演を行い大成功を収めました。その後、「ロミオとジュリエット」を扱った代表的作品として多くの人に親しまれています。
※シェイクスピアの作品として扱う場合は「ロミオとジュリエット」
プロコフィエフの作品として扱う場合は「ロメオとジュリエット」として表記しています。
作曲者 セルゲイ・プロコフィエフ(1891〜1953)
ストラヴィンスキーやショスタコーヴィチと並ぶ、20世紀を代表するロシアの作曲家。
「ロメオとジュリエット」の他に「ピーターと狼」「ピアノ協奏曲第3番」が有名。

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