1846〜47年、ショパン36歳頃の作品です。ショパンの恋人ジョルジュ・サンドは小犬を飼っていましたが、この小犬が、自分の尾っぽを追ってグルグルまわる癖があり、その様子をピアノで表現して欲しい、とサンドに頼まれ作曲しました。あまりにあっという間に終わってしまう作品なので、英語やフランス語では「1分間ワルツ」(Minute Waltz)という愛称がついています。
1830〜31年、ショパン20歳頃の作品です。マズルカとはショパンの祖国ポーランドの農民(一般庶民)の間に伝わる民族舞曲で、その語源は、マズルカ発端の地であるポーランドの「マゾヴィア地方」に由来すると言われています。ショパンは生涯50曲以上のマズルカを書きましたが、いずれも日記を書き綴るように気軽に作曲したもので、作曲時の率直な心境が現れているといわれています。
| ピアノ : |
スタニスラフ・ブーニン |
| 指揮 : |
佐渡 裕 |
| 演奏 : |
東京フィルハーモニー交響楽団 |
1830年、故郷ポーランドを離れる直前に作曲した、ショパン20歳の作品です。初演は同年ワルシャワの劇場で開催された、ショパンの告別演奏会で、ショパン自身がソロ・パートを弾きました。
この第2楽章について、ショパンが親友宛に書いた書簡にこの作品について「(前略)浪漫的な、静穏な、なかば憂鬱な気持ちで作曲した。追憶を喚起させる場所を眺めるような印象を起こさなければならない(後略)」と語っているように、ロマンあふれる楽章です。
ブーニンもこの楽章に特に惹かれており、「この楽章はあたかも“恋をしてしまいそう”です」と話しています。

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