オペラ上演時は、幕が開く前に演奏される前奏曲。作品の内容を見事に表現した作品で、闘牛場の華やかな興奮した気分をよくあらわしています。当番組の名物企画「振ってみまSHOW!」のテーマとしてもお馴染み。
暗く不気味なメロディがカルメンに翻弄されるホセの運命を暗示したテーマ。このテーマは、この後の物語中に様々な形で何度も登場します。
チェロが奏でるハバネラのリズムにのって、カルメンは言いよる男たちを誘惑しながら、自分に無関心なホセに興味を感じます。「ハバネラ」とは元々アフリカからキューバを経て、スペインにきた舞曲のこと。
カルメンが「酒場へセギディーリャを踊り、マンサニーリャを飲みに行こう。」と、ホセを誘惑する歌。ホセは最初は歌を制止しようとしますが、次第にカルメンの誘惑に負け、ついには彼女を逃がしてしまいます。
実際のオペラはカルメンによって歌われる、異国色豊かな音楽。最後は徐々にテンポを速め、強さを増して行きます。今回は演奏のみのバージョンでお楽しみ下さい。
カルメンがいる酒場へ人気闘牛士のエスカミーリョがやってきます。そこで彼はカルメンに目をつけこの歌を歌い彼女を誘いますが、カルメンは誘いを断ります。前奏曲にも登場したメロディーが印象的な楽曲です。
牢屋から出てきたホセは、カルメンのいる酒場へやってきます。カルメンは喜んで迎えますが、帰営ラッパがなり、帰ろうとするホセに激怒。そこでホセはカルメンの花を取り出し、この曲を歌います。
一般に「アラゴネーズ」として知られるスペイン的色調が強い間奏曲。主要旋律は、マヌエル・ガルシア作曲のスペインアンダルシア地方の民謡「ポロ」からとられたものです。
闘牛場前の広場でカルメンとホセは再会。よりを戻したいとホセは頼みますが、カルメンは絶対に嫌だといいきる、激しい二重唱です。物語はフィナーレへ。
カルメン : |
ステラ・グリゴリアン |
ホセ : |
ルカ・ロンバルド |
エスカミーリョ : |
ジャン=フランソワ・ラポワント |
指揮 : |
佐渡 裕 |
演奏 : |
兵庫芸術文化センター管弦楽団 |

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