1913年、ドビュッシーにより作曲された無伴奏フルート作品。シュリンクスとは下半身が山羊のかたちをしたギリシア神話の牧羊神パンが手にする笛のこと。パンの神は、ある日、たまたま目にしたシュリンクスを激しく恋するようになりました。半獣神の気持ちに応じることのできなかったシュリンクスは、みずからの姿を川辺に生える葦に変えてもらい、難を逃れました。パンは、その葦を切り取り、笛を作り、それを奏でては自分の痛む心を慰めたといいます。
♪2:オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」より 精霊の踊り |
フルート : |
ペーター=ルーカス・グラーフ |
指 揮 : |
佐渡 裕 |
演 奏 : |
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 |
歌劇の改革者といわれるグルックによるオペラ作品で、1762年にウィーンで初演。原作は有名なギリシャ神話で、竪琴の名手オルフェオと愛妻のエウリディーチェの物語。「精霊の踊り」は、亡くなったエウリディーチェのいるであろう極楽へ向かうオルフェオが、復讐の女神たちに、極楽への道を開けてもらった後の情景で演奏されるフルート独奏曲。
♪3:「2つのフルートのための18の2重奏曲」より 新年の挨拶、スロヴァキアの歌、セルビアの踊り |
フルート : |
ペーター=ルーカス・グラーフ 佐渡 裕 |
篠笛・能管 : |
福原徹 |
ヴァイオリン教育家エーリヒ・ドフレインの求めに応じて、ハンガリー出身の作曲家バルトークにより作曲された「2つのヴァイオリンのための44の二重奏曲」からフルート用に抜粋された楽曲。元々ヴァイオリンのために書かれた作品であるため、フルートでの演奏は非常に難しいです。
フルート : |
ペーター=ルーカス・グラーフ |
指 揮 : |
佐渡 裕 |
演 奏 : |
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 |
1778年、モーツァルトが作曲したフルート協奏曲。オランダのフルート愛好家、フェルディナン・ド・ジャンの注文で作曲されたフルート作品の1曲であるが、この協奏曲は前年に作曲したオーボエ協奏曲を編曲したものであったため、報酬は約束の半分以下しか受け取れなかったのです。
オーボエ協奏曲からは移調され、独奏フルートのパートには細かい変更が加えられています。

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