楽曲紹介
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2月1日の楽曲紹介

♪:「饗宴」
作曲: 黛敏郎
指揮 :  佐渡 裕
演奏 :  東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

1954(昭和29)年、黛25歳の作品で、パリ留学後に作曲しました。オーケストラにサックス5本加えるという珍しい編成です。この作品は1961年、親しく付き合っていたレナード・バーンスタインがニューヨーク・フィルと共に演奏しました。バーンスタインは黛に「こんな編成だと、いずれ誰も演奏してくれなくなる」と苦言を呈していたエピソードが残っています。「ウエスト・サイド・ストーリー」とも通ずるシンフォニック・ジャズのサウンドをしていますが、作曲年はこの「饗宴」の方が2、3年早く、黛自身、「ウエスト・サイド・ストーリー」に影響を与えたと考えていました。
「饗宴」は2部構成で、序奏とアレグロ、もしくは序破急(第一部が序と破、第二部が急)という構成になっています。「ラテンとジャズ」、「東南アジア・南アジアの響き」、「日本的リズム」と、黛敏郎の特徴が顕著に現れた初期の作品といえるでしょう。
黛自身、この作品について次のように語っています。
―私のインスピレーションの根源となったものは、文学的標題でも、情緒でもなく、オーケストラという音響媒体そのものでした。さまざまな音響のかたまりに対決して、創作しようとする烈しい衝動が、それにブチ当たる時、そこから私の真の表現が生まれてくる気がします。この創作方法を発見し、実行していることだけによっても、私が前よりも純粋になったと云って、差支えないと考えるのです。―

放送内容

 
Untitled Concert