| ♪1:ディヴェルティメント ニ長調 K.136 より 第3楽章 |
「ディヴェルティメント」とはイタリア語の動詞divertire (楽しませる)からきている言葉で、古くは「喜遊曲」とも訳されていました。1772年、16歳のモーツァルトが書いた弦楽四重奏(五重奏)曲で、現在では弦楽合奏としても多く演奏されています。今回お聴きいただく第3楽章は、冒頭の跳躍的なフレーズに続いて現れる有名な第一主題と第二主題を、弦楽器の各パート、第1、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのそれぞれが天衣無縫に奏で、美しい旋律が重層的に聴こえてくる、弦楽合奏の魅力を味わえる楽しい楽曲です。
| ♪2:SuperKids Swing Medley |
「Moonlight Serenade」〜「Tea for Two」〜「Take the A Train」
ジャズ・スウィングの往年のスタンダード曲をスーパーキッズ・オーケストラのためにアレンジした「スーパーキッズ・スウィング・メドレー」。
「Moonlight Serenade」(グレン・ミラー)、「Tea for Two」(V.ユーマンズ)、「Take the A Train」(B.ストレイホーン)という、誰もが一度は耳にしたことがある有名なメロディーが登場します。
アレンジャー挾間美帆による弦楽器の特徴を存分に生かした楽しい演出と、スーパーキッズの音を奏でる楽しさが伝わってくるような、そんな楽曲です。
| ♪3:シンプル・シンフォニー op.4 より 第3楽章、第4楽章 |
| 作曲: B.ブリテン |
指揮: 佐渡裕
演奏: スーパーキッズ・オーケストラ |
ベンジャミン・ブリテン(1913‐1976)は、イギリスの作曲家(「青少年のための管弦楽入門」がよく知られている)。ブリテンは、オーケストラの各楽器、低音域パートの隅々にまでそれぞれの演奏しどころ、奏でどころといった、全部の楽器がそれぞれの役割でしっかり鳴っていて音楽が編まれているという、極めて特徴的な作曲家といえます。
今回ご紹介する「シンプル・シンフォニー」の第3楽章は「感傷的なサラバンド、少し遅く、そして重々しく」と、哀愁をおびた美しい旋律があり、第4楽章は「浮かれ気分の終曲、極めて急速に、火のように」と指示され、弦楽合奏の奏法が存分に生かされている楽曲です。

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