題名のない音楽会 毎週日曜あさ9時

12月22日の楽曲紹介

♪1:ヴァイオリン協奏曲 第3楽章より
作曲 : P.I.チャイコフスキー
ヴァイオリン : 黒川 侑
指揮 : 飯森範親
演奏 : 東京フィルハーモニー交響楽団
この曲を捧げられたロシアの大ヴァイオリニストが「演奏不可能」と初演を拒否したほど超絶技巧の難曲。父親の影響で数多くヴァイオリンの名曲に聴き親しんでいた黒川さんが、初めて自分から関心を持った曲。
♪2:ファゴット協奏曲 第3楽章
作曲 : G.ロッシーニ
ファゴット : 福士マリ子
指揮 : 飯森範親
演奏 : 東京フィルハーモニー交響楽団
ファゴットとは「薪の束」を意味する。音楽の低音を支える楽器で、協奏曲でソロを演奏することは珍しい。ロッシーニがオペラ作曲の筆を断った後の1845年頃に書いたと言われ、1990年代初頭に発見された貴重な作品。ロッシーニのオペラに特徴的な細かいパッセージが多用され、指が速く回る福士さんに似合った作品。2011年に日本初演が行われた際には福士さんがソリストを務めている。
♪3:歌劇「トスカ」より“星は光ぬ” 
作曲 : G.プッチーニ
訳詞 : 永竹由幸
テノール : 西村 悟
指揮 : 飯森範親
演奏 : 東京フィルハーモニー交響楽団
19世紀初頭のローマを舞台とした、歌姫トスカと画家カヴァラドッシの悲劇を描いたオペラ「トスカ」。西村さんが演じるカヴァラドッシが、処刑を受ける前にトスカを想い、感極まって歌う、テノールの代表曲。西村さん曰く「イタリアで学んでいる発声法や表現力を観客の皆さんに一番伝えられる曲」だと選曲した。