第23回出光音楽賞受賞者ガラコンサートの模様をお送りしました。今年の受賞者は、ヴァイオリンの黒川侑さん、テノールの西村悟さん、ファゴットの福士マリ子さんです。今後の活躍が期待される若手音楽家たちの作品と演奏をお届けしました。
♪黒川侑（ヴァイオリン）、西村悟（テノール）、福士マリ子（ファゴット）、池辺晋一郎（司会）、飯森範親（指揮）、東京フィルハーモニー交響楽団

○黒川　侑（ヴァイオリン） 1990年生まれ。5才よりヴァイオリンを始める。2001年第55回全日本学生音楽コンクール全国大会第1位、2002年第10回クロスターシェンタール国際コンクール第2位、2006年高校2年在学中に第75回日本音楽コンクール第1位、聴衆賞など4つの特別賞を受賞。高校卒業後渡欧。ウィーン留学を経てブリュッセルで真摯に勉強に取り組むかたわら、リサイタル、オーケストラとの共演、室内楽と着実に演奏活動を行っている。

○福士　マリ子(ファゴット) 13歳よりファゴットを始める。2009年東京藝術大学をアカンサス音楽賞を受賞して首席で卒業。卒業時に皇居内桃華楽堂において御前演奏を行う。第27回日本管打楽器コンクールファゴット部門第1位。併せて特別大賞ならびに内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞、東京都知事賞を受賞。サイトウ・キネン・フェスティバル、東京オペラシティ主催による「B→Cリサイタルシリーズ」等に出演。現在、東京交響楽団首席ファゴット奏者。洗足学園音楽大学非常勤講師。オーケストラ活動の傍ら、ソロや室内楽などの分野においても幅広く活動している。

○西村　悟（テノール） 1981年生まれ。日本大学芸術学部音楽学科声楽コースを経て、東京藝術大学大学院修了。2006年にイタリア、ボローニャ国立音楽院へ留学し、イタリア各地で演奏会、オペラに出演。なかでも「ボエーム」でのロドルフォ役は当たり役との賞賛を得る。2009年文化庁新進芸術家海外派遣員としてイタリア、ヴェローナへ留学、声楽をYoko Takeda氏に師事。2011年イタリアのMusica Riva Festivalやカナダのモントリオールの音楽祭に招待され好評を得る。第80回日本音楽コンクールにて第1位、並びに聴衆賞。 平成25年度五島記念文化賞オペラ部門オペラ新人賞受賞。