題名のない音楽会 毎週日曜あさ9時

10月13日の楽曲紹介

♪1:オペラ「ばらの騎士」より第1幕 「序奏」
作曲 : R.シュトラウス
指揮 : 沼尻竜典
演奏 : 東京交響楽団
今でも名指揮者と名高いフルトヴェングラーが初期のキャリアを積んだのがリューベック歌劇場。歌劇場の音楽監督としてフルトヴェングラーは当時大流行していたR.シュトラウスの作品を選択。発表されたばかりだったこの作品の上演はリューベックの人々に衝撃を与え、注目を集めた。このような活動からフルトヴェングラーは瞬く間に注目され、リューベック歌劇場の名をさらに有名にした。
♪2:オペラ「トゥーランドット」より第2幕 「おい,パン!おい,ポン!」
作曲 : G.プッチーニ
訳詞 : 鈴木松子
ピン : 迎 肇聡
パン : 清水徹太郎
ポン : 二塚直紀
指揮 : 沼尻竜典
演奏 : 東京交響楽団
トゥーランドット姫が行う婿選びの難解で残虐な儀式を3人の大臣(ピン、パン、ポン)が憂い悲しむ場面。
♪3:オペラ「ローエングリン」より第1幕への前奏曲
作曲 : R.ワーグナー
指揮 : 沼尻竜典
演奏 : 東京交響楽団
今年生誕200年を迎えたワーグナーの人気オペラ。前奏曲は、管弦楽の名曲として単独でも演奏される。キリストの血を受けた聖杯を守る白鳥の騎士が地上に降り立つ様子を描いている。この作品をこよなく愛したのがノーベル文学賞を受賞したリューベック生まれの作家トーマス・マン。トーマス・マンはリューベックでの自身の一族を描いた「ブッデンブローク家の人々」で注目を集め、その「魔の山」「ヴェニスに死す」など、話題作を次々と発表し、1929年にノーベル文学賞を受賞。トーマス・マンは若い頃にリューベック歌劇場で前奏曲を聴き、忘れがたい感動を覚えたと語った。